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2020/09
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しない後悔、した後悔 前編
もしも人を暴走型とそうじゃない型に分けるとしたら、私は明らかに暴走型です。

そして、どういうわけか結果がたとえさんざんな失敗だったとしても、「したこと」を後悔したことはまずありません。

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暴走型ゆえ「迷ったうえでしなかったこと」はそんなに多くないのですが、こちらに関しての後悔はけっこうあります。

ここしばらくで最大はこんなお話です。

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ある早朝、いつものように近所の公園をコチ丸と散歩していると、道の脇の背の高い草むらの中に1匹の小柄な茶白の猫がお座りしているのが見えました。

道の方を向いて静かにお座りしていました。誰かと待ち合わせをしているような風情で。

私達が立ち止まると、その子は草むらから出て来て、私の脚に控えめに顔を擦り付けました。

気のやさしそうな子で、なんだか淋しそうに見えました。

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今まで見かけたこともなかったので「どこから来たの?」と話しかけて少し頭をなでましたが、私は一旦その場を立ち去ってしまったのです。

去り際に何度も振り返って見たら、その子はしばらくの間佇んで私たちを見送り、それから草むらの同じ位置に戻って、また道の方を向いてお座りしました。

背の高い緑の草と、間にちらばる小さな黄色い花々。そこに薄茶色のその子がいる風景はとてもきれいだったけど、その一方で胸がちくちくするものでした。

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一日中気になって、帰宅後に行ってみたけれど真っ暗で見つかりませんでした。

その日から今までずっと、毎日目を凝らしていますが、姿を見たのはあの一度きりです。

いわゆる生き抜くタイプには見えなかった。

居場所がないような、どうしたらいいのかわからないような、なんだか心細そうだった姿。

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私はあの時、仕事に遅れそうだったこともあったけど、保護活動を休んでいるのに連れ帰ることに躊躇がありました。

後ろ髪を引かれながら活動休止して、ちゃんとした形で復帰するために必死で建て直しをしているのに、今のガタガタな我が家のまま連れ帰ったらまた振り出しに戻ってしまうから。

でも結局その子に関して残っているのは後悔ばかりです。

あの朝に連れて帰ればよかった。

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そんなある晩。

日が短くなっているので、夜の散歩をやや明るめで見通しが良いコースに変えたばかりでした。

トイレの後を片付けるためにしゃがんでいた私のお尻をコチ丸が鼻先でコツンと何度かノックしました。

「なあに~?」と顔をあげて振り向こうとしたら、コチ丸は斜め前にいる!

振り向いた先には猫がちょこんと座ってこちらを見ていました。

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あの子ではありません。

でも同じくらいの大きさ、たぶん6~7ヶ月齢くらいかな。2kgぐらい。

三毛っぽい模様なのでたぶん女の子。

立ち上がって、うーんと伸びをしてから柔らかく身体を寄せてきます。

これがやたらと人懐こくて、つい撫でてしまったら、大喜びで頭を押し付けてきます。大音響のゴロゴロとともに。

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なんとコチ丸にまでなんのためらいもなくトコトコくっついていくのです(コチ丸は後ずさってました)。

まさかと思い、抱っこを試みると・・・できちゃう!あまりにあっさり。

でもねー、なんでかな、わからないんだけど、飼い猫の感じではないんだよな。

ただ、この無防備さはまずい。

頭にいろんな行く末の妄想ががぐるぐる渦巻きました。

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1.いろんな人に気まぐれに愛でられて気まぐれにいろんなものをもらい、低質なものの食べ過ぎで体調をくずす。

2.思慮の深くない人の飼犬にまちがってすり寄ってしまい、大怪我をする。

3.やさしくない人にまちがってすり寄ってしまい、八つ当たりの的にされて大怪我をする。

4.最初から残虐な虐待を目的とした人に狩られる。

5.暇つぶしに拾われて公園から連れ出され、飽きたらもっと危ない街中に捨てられる。

6.毒の入った食べ物を・・・

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キリがない。

どうしよう。

活動現役の頃は、履歴書の「特技」の欄に「覚悟」と書こうかと思ったくらい瞬時に決めることができたものだったけど。

つづく。




ご支援のお願いです。

東日本大震災以降、人のいなくなった地域に未だ置き去りのままの犬猫の保護や給餌にCACD Natsumint隊さんが通い始めてもう7年目。それぞれ家庭やお仕事を持ちながら、休日を返上しての6年半です。

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動物は寒くても暑くてもお腹が空いても、人を恨んだりわが身の不幸を嘆いたりせずにただただ前を向いて今を生きていく。

そしてエンジンの音がすれば目を輝かせ、しっぽをふって人に駆け寄って行く。なんて気高くてきれいな魂なんだろう。

だからこそボランティアの方々もどんなに疲れていても応えに行かずにはいられないのです。

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7回目の寒い寒い冬がやって来ます。もしよかったらリストから1品、またはランチ代2~3日分を送ってあげてください。

詳細はこちらです。 → クリック



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lohamakegu

Author:lohamakegu
ボランティアで犬猫の保護と譲渡をしています。

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