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2017/08
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もう一つの家族のおはなし
むーこは元気です。相変わらず良く食べ、良く走り回って、おやつをねだり、食べ終わったらまた遊んでいます。

今日はもう一つの家族のおはなしを書きます。

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今回ご縁のあったおうち以外に実はもう1組、お見合いのお約束までしたご家族がありました。

ご夫妻と小学校4年生のお嬢さんの3人家族で、1年前に先代の猫ちゃんを18歳ぐらい(保護猫のため推定)で看取られました。

聡明で誠実なお人柄で、本来なら喜んでお願いしたいご家庭でした。

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ただ、私には願いがありました。むーこは他の猫と遊ぶのが大好きで、休む時もいつもそばにいたいようで、本当はずっと1日中好きなようにさせてやりたかったこと。

そしてもう一つ、発症を遅らせて、いいえ、どうか発症せずにずっと元気で長生きしてほしいということ。

今回の里親さんは優しく穏やかなお人柄に加え、お宅に3歳のエイズキャリアの先住猫ちゃんがいて、好きなだけ一緒にいられる。

そして過去にも実家のご両親と一緒にキャリアの子を2匹長生きさせていて、発症を防ぐために様々なご経験を積まれています。

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何度も考えた結果、もうひとつのご家族には無礼を承知の上で、正直に状況と気持ちを話し、お詫びしてお断りさせていただくことに決めました。

ところがそれに対して、とても温かい、こんな祝福のお返事をくださいました。(一部省略しています。)

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「きっと、むーこさんのために懸命に理想のご家庭をお探しになられたことと存じます。

大切な命でありますし、やはりご縁があってこそのお話です。

我が家に迎えられなかったことはとても残念ではございますが、むーこさんに幸せになってもらえるのでしたら、私たちもこれ以上望むことはございません。

娘にはしっかり話をしますのでご安心ください。涙するとは思いますが、むーこさんの幸せのためと理解して応援すると思います。

むーこさんの里親に立候補したことで、暫しワクワクと楽しい気持ちを味わうことが出来ました。どうもありがとうございました。」

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でも、そうなんです。お嬢さんのこと。

私はずっとお嬢さんのことが一番気になっていました。お嬢さんは先代の猫ちゃんを本当にかわいがっていました。

お母さんが腕の中で最期を看取った後、学校から帰宅したお嬢さんは、その亡骸を抱っこしてずっと泣いていたそうです。

今も毎日お花をあげて話しかけていると教えていただきました。

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そんなお嬢さんがむーこを気に入ってくださり、先代の猫ちゃんにも話してみたところ、「新しい子を飼ってもいいよ!」と言ってくれたそうで、先代ちゃんを亡くした悲しみの中から次の子を迎える気持ちがご家族に芽生えてきたという経緯があります。

お嬢さんはお見合いでむーこに会うのをとても楽しみにしているとお母さんから伺っていました。

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子供の頃の悲しい事って、記憶に残っていませんか? 例えば私は、小学校低学年の時に一番気に入っていた、色とりどりの花の刺繍がついたパフスリーブの白いワンピース。

父とお出かけした時、通りすがりの人が手にもっていたタバコが当たって穴が空いてしまいました。

いつもうるさい私が、あまりにもショックで声も出ず、父にも言えなかった。小さい穴でしたが本当に悲しくて、その時のことを今でもはっきり覚えています。

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なので、お手紙を書くことにしました。お母さんにお伝えしたのと同じことをできるだけわかりやすい言葉で書き、「約束を守らずに本当にごめんなさい。でも優しい気持ちをくれたこと、ずっと忘れません。ありがとう。」

それから「いつかまたきっと困っている猫ちゃんとの出会いがあるから、その時はぜひお母さんと一緒に助けてあげてください。」

そして「いつも元気でしあわせな毎日を過ごしてください。」ということを書き、少しばかりのプレゼントと一緒に送りました。

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数日後、お母さんからお返事が来ました。

最後に一部を抜粋します。

「娘へ素敵な贈り物を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。

とても可愛らしいプレゼントと心のこもったお手紙をいただき、娘は感激しております。

お手紙は何度も繰り返し読ませていただいていたようです。

今回のことを、本当の意味できちんと理解することが出来て、むーこさんの幸せを気持ち良く心から願えるようになったのではないかと思います。

お手紙からは、むーこさんへの愛情がひしと伝わってまいりました。良いご縁があり、本当に良かったですね!!

むーこさんのおかげで我が家も近い将来新たな子を迎える第一歩が踏み出せたのかも知れません。

可愛いむーこさんがこれからますます幸せに、元気で長生きしてくれるよう心から祈っています。

わが家も近い将来新たな子を迎えたいと思います。どんな子との出会いがあるのか、とても楽しみです!」


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(非公開コメント受付中)

生きてるだけでまる儲け!
さんまさんが娘さんに「いまる」と命名する際に引用した言葉です。猫と出逢いたくさんの幸せをもらい、たくさんの幸せを受け止めてくれた猫。lohamakegu
さんも新しい里親さんも、今回たまたまご縁がなかったご家族も、そしてケン、ハル、マコにむーこ、みんな最高です。「生きる」ことの素晴らしさ、大変さ、尊さに気づかされた物語でした。旅立ちの日も近づいていると思いますが、体調管理の難しい時期なので、皆様お身体ご自愛ください!
No title
むーこちゃんが素敵なご縁を運んでくれましたね。
里親様、そしてもうひとつのご家族様。
小学4年生のお嬢さん。私も自分のその頃を思い出しました。
一生懸命に考えて、むーこちゃんにおうちに来て欲しいと本当に願っていたのだと思います。
きっと、lohamakeguさんの手紙を何度も読んで、どうしてなのか…ちゃんと理解してくれたのだと思います。
むーこちゃん、多くの人があなたに幸せになって欲しいと想っていますよ☆
No title
トラさん、全員最高をいただき、ありがとうございます!
むーこと過ごせるのはもうあとほんのわずかですが、
気を引き締め直してしっかりお預かりしたいと思います。
No title
ゆみまるさん、こんにちは。
そうですね。私が動物たちに縁を探してやるんじゃなくて、
彼らが私に縁を運んできてくれているんですね、きっと。
彼らには本当に、教わること、もらうことばかりです♪
むーこちゃんを巡って、色んな物語があったんですね。
だけど本当に、みなさん誠実で、猫への愛情に溢れていて嬉しくなります。
小学4年生の女の子が手紙を読んでいる姿が思い浮かびました。
きっと近い将来新しい猫ちゃんに出逢って、幸せいっぱいにしてあげるんだろうな。
こんなにみんなに愛されて、むーこは幸せ者(猫)です^o^

子供の頃、自分の猫が命より大事だったこと
何も代わりにはなり得ない
かけがえなくて特別な
存在だったことを思い出してしまい
前半読み終えた辺りでもう
お嬢様の気持ち思って
ハラハラしてしまいました…。
悲しく残念ではあったでしょうが
むーこちゃんを大事に思った気持に
保護主さんから、大切に
理解と配慮が示して頂けたこと
本当に嬉しく、素敵だと思いました。

自分の猫を、醜いだ捨てて来いだと
大人に気軽に言われ
泣くとまた、動物ごときで
子供は大袈裟だから…と馬鹿にされ
子供の頃、大人の態度にはとても
悲しい思いをした記憶があります。
でも、あのときの気持ちは
大袈裟でもなんでもなく
本物のものだったと思っています。
保護主さんが、お嬢様の気持ちを
大事に考えて下さって
敬意と思いやりを届けられましたことを知って
自分も少し、慰められた気がします。
どうもありがとうございます。


No title
9sitoさん、動物大好きな優しい心に、傷だけ残すのではあんまりですよね。悲しいだけの思い出にしてはいけないし、何より私は約束を破ったのですからきちんとお詫びをするのは当然です。9sitoさんも小さな頃、悲しい思いをされたのですね。でもご自身はこんなに人の痛みを思いやれる大人に育たれたのですね。コメント、背筋の伸びる思いで読ませていただきました。ありがとうございました。
No title
Sayanさん
むーこはそれはもうおそろしくかわいいので、愛されなくちゃウソです。
なんてね。
罠の時点で死んでいてもおかしくないのに、強い生命力で生き延びてくれたこと、うちに来てくれたこと、いろんな方に温かい気持ちをいただいたことに感謝してます。
プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
犬猫の預かりと里親探しボランティアをしています。

現在募集中の子:今はいません。

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