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2019/01
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犬が決める 3/3
冬場になってからポプラは、広場に通ってくる若い飼い犬たちと一緒に毎晩遊ぶようになっていきました。

この頃になってようやく協力してくれる人が現れ始めたのです。

ダイレクトに人は信用できなくても、自分の仲良しの犬が慕っている人はまた違うはず。

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ところがやっぱり近くまで一瞬は来ても、触ることは依然としてできませんでした。

正直、これがずっと続くのかなあという気持もありました。

心身の疲労感がすごかった。

それでも諦める気はまったくありませんでしたが。

長くなろうが、ただ終わるまで続けるだけ。

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ところがもう2018年もあと10日ほどになったある晩、ポプラは今までどんなに誘い込んでも絶対に入らなかったドッグランにふいっと入ってくれたのです。

それまでも他の犬たちと遊ばせながら何度も何度も試したのですが、ノリノリで楽しそうについて来ていても入口の扉より先には決して進まなかったのに。

でもすぐにやっぱり出たくなったポプラは出口を探し回りました。

そして出口を見つけて出ようとしたところで2重扉の間の狭い空間に一緒に入ってリードをかけました。

リードをかけられないように抵抗はしたけど、あばれたり噛んだりはしませんでした。

なんだか思いがけずに保護できてしまったので何の用意も無かった私は、ご近所さんのこれまた超多忙なガイルかあちゃんにSOSの電話をして無理やり呼び出し、バリケンを持って来てもらい、さらには家まで送っていただいたのでした。

バリケンに押し込んだポプラももちろん一緒にです。

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菊池さんが以前何かに書かれていましたが「捕まる時も相手も犬が決める」。

2016年6月に捕獲できたコチ丸の時にもつくづくそれを感じましたが、今回も思いました。

どちらの時も彼らはただならぬ雰囲気にうろたえはしましたが、うっかりつかまっちゃったという感じでもなかったのです。

本当のところはもちろんわからないけれど、私にはなんだか「つかまりに来てくれた」ように思えるところがあるのです。

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捕獲に取り組んでいる間しばしば思うのは、相手じゃなくて自分との戦いだなあということです。

自分の弱さ。ずるさ。緊張。集中力。忍耐力。持続力。体力。覚悟。

いかに動揺せず焦らずに、どんな時も心を静かに平らに保てるか。

そんなこととの戦い。

相手の犬は、物理的には捕まえる相手だけれど、本当はそうじゃない。

一方的で勝手な言い方ですが、いわば戦友であり先生でもある。

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彼らは人間が持ちたくてもなかなか持てない、シンプルで健やかな心で「今」を生きている。

正直なことを言うと、捕まえなくてはと思う一方、彼らが潔くひたむきに何かを目指して進む姿があまりにも美しくて気高くて、その行く手を阻むことが果たして良いことなのかとたびたび自問してしまいます。

現代の日本で安全を守ってやるには、やはり捕まえるしかないんだと思います。

でも彼らの誇りに対して、敬意を忘れてはいけない。

まるでゲームか何かのように、あるいはお金や名誉欲なんかのために、汚れた手によって傷つけられることがどうかありませんように。

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「きれいな心で挑まないと捕まえられないような気がする」という話をした時、菊池さんは「だからオレ捕まえられないんだ~!邪心でいっぱいだから!」とおっしゃっていました。

でも犬達に対する菊池さんは、まさに犬達のように純粋だと感じます。

だからあんなに捕まえられるんだ。

そして色々な意味で武士のような方です。

それから外側も内側も本当に美しいカヨコさん。

こちらに時間をいただいた分、余計なガマンをしなくてはならなかったKDPの犬たち。

ありがとうございました。

心から尊敬しています。

KDPさんは常にたくさんの犬達をシェルターで保護されています。

もしよかったら、「何かしたい!」時に一口ご支援いただけたら幸いです。 → こちら

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さて、無事に保護はできました。

でも本当に大変なのはこれから。

ポプラの歯はきれいな真っ白で、推定1歳前後、もしかしたら10ヶ月ぐらいかもしれないとのこと。

体も初めて会った時より明らかに大きくなっています。

仮に10ヶ月だとしたら、初めて会った時は6ヶ月ぐらい!?

ひとりでよくがんばったねえ。ポプラ。

なんて賢い子なんだろう。

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一度は人と関わりがあったようです。

でもおそらくその期間はとても短く、それ以前は野犬のような環境だったことが推測されます。

よって、首輪やリード、人に触れられること、一緒に屋内で暮らすこと、その全てに慣れていません。

もうすぐ我が家に来て1カ月経ちますが、まだ気持を開いてくれていません。

そりゃそうだよね。あんなに広々した自由な場所からなんだかわからない狭い所に連れて来られて。

私もここまで人に慣れていない子は初めてで、プレッシャーはとても大きい。

でも逆に、たくさんの初めてを一緒に経験しながら成長していける機会を得たことに感謝しています。

添付4

これからのことをあれこれ憂いすぎ、自信もない私に菊池さんがくださった言葉があります。

「あれほど願っても手の届かなかったあの愛おしい命が自分の手元にいる最高な安心と喜びを感じて下さい。

そしてこれからは楽しまなくちゃいけない。」

ようこそポプラ。

自由を奪ってごめん。でも楽しみは世の中にひとつじゃない。いろんな形がある。

それを共に見つけよう。













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プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
ボランティアで犬猫の保護と譲渡をしています。

現在募集中の子:ポプラ

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