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2017/11
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しない後悔、した後悔 後編
その子を残し、私は足早にそこを離れました。

だってやっぱり無理だから。

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ムリだムリだとつぶやきながら一目散に帰宅しました。

そしてムリだムリだとつぶやきながらキャリーバッグを引っ張り出し、軍手と洗濯ネットとペットシーツを放り込み、猫たちがこよなく愛するおやつ、いなばの焼きかつおを懐に入れると、全速力でその場に戻りました。

その間15分。

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理性の部分では迷っていても、君に最初に触れた時にもう気持は決まっていたんだねえ、たぶん。

思っていたより軽くてきゃしゃな身体と仔猫みたいにやわらかい毛並み。

「にゃー」というより「ネ~~」とか「ニ~~」とか幼さの残る、ちょっと遠慮がちな声。

無防備にだっこされてしまう時の、きょとんとした無垢な顔と私の腕につかまる小さな丸っこい前足。

もう朝夕は10℃を軽く下回る、初冬と言ってもいいこの空の下にこの子をひとり置いて行くなんて。

無理だわ。

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同じ場所に戻ると、姿が見当たりませんでしたが、そこはあわてず。

猫の嗅覚は人間の100万倍以上。100倍じゃないですよ。100万倍です。

いいあんばいに人肌にあたたまった焼きかつおの出番です。

そしてふと思いついたのです。たぶんしゃがむ人は食べ物をくれるか、少なくとも悪い人ではないと認識しているんじゃないかと。

さっきもしゃがんでいる時に来てくれたし。

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かつおのセロファン袋をわざとガサガサ鳴らしながら、3分も待たないうちに、「こつん」。

来た来た。

ひょいっと持ち上げてキャリーへ。無抵抗。

はい、完了。

そんなわけで、この子の卒業まで一時復帰いたします。

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たいそう人馴れしている子ですが、連れ帰って納戸改め保護部屋に入れた時のパニックぶりは、やはり屋内で暮らしたことのない子のものでした。

でも本当にいい子。

どんなにパニくってもシャーともウーとも言わない、引っかかれたことも噛み付かれたこともありません。

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獣医さんの見立てではやはり6ヶ月齢くらい。女の子です。

2.1kg、エイズ/白血病検査陰性。ちょっとお腹を壊していますが元気です。

明るめのキジトラ地に茶トラのような赤毛のぶちが混じった、いわゆる「むぎわら」柄で胸元と脚は白。

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名前は橙(だいだい)。

ぶちの色。橙の実の色。でもその花は可憐な白。

そして橙色の暖かい明かりが灯る一生のお家が見つかるように願いを込めました。

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ようこそ、橙。

君は幸せになるために生まれてきた。

ケンケン、見てるかな?

橙を守ってね。

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ご支援のお願いです。

東日本大震災以降、人のいなくなった地域に未だ置き去りのままの犬猫の保護や給餌にCACD Natsumint隊さんが通い始めてもう7年目。それぞれ家庭やお仕事を持ちながら、休日を返上しての6年半です。

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動物は寒くても暑くてもお腹が空いても、人を恨んだりわが身の不幸を嘆いたりせずにただただ前を向いて今を生きていく。

そしてエンジンの音がすれば目を輝かせ、しっぽをふって人に駆け寄って行く。なんて気高くてきれいな魂なんだろう。

だからこそボランティアの方々もどんなに疲れていても応えに行かずにはいられないのです。

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7回目の寒い寒い冬がやって来ます。もしよかったらリストから1品、またはランチ代2~3日分を送ってあげてください。

詳細はこちらです。 → クリック

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lohamakegu

Author:lohamakegu
ボランティアで犬猫の保護と譲渡をしています。

現在募集中の子:ポプラ

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