少し前まで近所の公園の睡蓮がそれは見事な花を咲かせていました。
早朝の静謐な空気の中、クリーム色から薄いピンクのグラデーション。

それはたぶん反射なんだけど、まるで自ら発光しているように見える、凛とした立ち姿。
すごく大きくて乳幼児の頭ぐらいゆうにあるのですが、茎はそれをまっすぐ支え、夢みたいな色で輝きを放つ花はまさに極楽浄土の風情です。

コチ丸はリハビリを進めており、ご飯もよく食べて元気にしています。
5ヶ月間横浜中を激走したので気が済んだのかわかりませんが、長く歩くのは大して好きでもなく、お昼寝の方がいいようで、たまに寝言を言ったりしながら安らかにお腹を上下させています。

無事に保護できてからもう1ヶ月半経とうとしていますが、今でもぽつりぽつりとあちこちから聞くエピソードで、驚くことがたくさんあります。
たぶん、私が認識していた人数よりもはるかに多い、何十倍もの人達がなんらかの形で心を砕き、大切なお時間をコチ丸のために分けてくださっていたのですね。
散歩やちょっとした遠出中に「コチ丸くんですか?○○に探しに行ったんだよー。本当に良かったねえ!」と声を掛けてくださる方も数名ではありません。
改めまして、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

捜索期間中、精神安定剤のようにしていた本が何冊かありました。
時おり開いて、深呼吸するように数ページ読み、いつでもうずくまりそうなぐらいの息苦しさを和らげてもらっていました。

その内の一冊、糸井重里さんの「ブイヨンの日々」。
愛犬ブイヨンのたくさんのスナップ写真に糸井さんの短い文章がそれぞれ添えられています。
家族の一員としての犬と暮らす毎日の風景。
うち一篇がちょうど今の感じなので、後半の一部分だけ引用します。

「たぶん、おおむね、なんでもない日。
ごはんを食べて、散歩して、ひるねして、くっついて、またねむる。
生まれてこのかた、ずっと、なんでもない日、おめでとうだよ。」

うんうんうん。そうなのよ。とか頷いて読みます。
なんでもない日ってなんて大事な日なんだろう。

なんでもない日おめでとう。コチ丸。
早朝の静謐な空気の中、クリーム色から薄いピンクのグラデーション。

それはたぶん反射なんだけど、まるで自ら発光しているように見える、凛とした立ち姿。
すごく大きくて乳幼児の頭ぐらいゆうにあるのですが、茎はそれをまっすぐ支え、夢みたいな色で輝きを放つ花はまさに極楽浄土の風情です。

コチ丸はリハビリを進めており、ご飯もよく食べて元気にしています。
5ヶ月間横浜中を激走したので気が済んだのかわかりませんが、長く歩くのは大して好きでもなく、お昼寝の方がいいようで、たまに寝言を言ったりしながら安らかにお腹を上下させています。

無事に保護できてからもう1ヶ月半経とうとしていますが、今でもぽつりぽつりとあちこちから聞くエピソードで、驚くことがたくさんあります。
たぶん、私が認識していた人数よりもはるかに多い、何十倍もの人達がなんらかの形で心を砕き、大切なお時間をコチ丸のために分けてくださっていたのですね。
散歩やちょっとした遠出中に「コチ丸くんですか?○○に探しに行ったんだよー。本当に良かったねえ!」と声を掛けてくださる方も数名ではありません。
改めまして、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

捜索期間中、精神安定剤のようにしていた本が何冊かありました。
時おり開いて、深呼吸するように数ページ読み、いつでもうずくまりそうなぐらいの息苦しさを和らげてもらっていました。

その内の一冊、糸井重里さんの「ブイヨンの日々」。
愛犬ブイヨンのたくさんのスナップ写真に糸井さんの短い文章がそれぞれ添えられています。
家族の一員としての犬と暮らす毎日の風景。
うち一篇がちょうど今の感じなので、後半の一部分だけ引用します。

「たぶん、おおむね、なんでもない日。
ごはんを食べて、散歩して、ひるねして、くっついて、またねむる。
生まれてこのかた、ずっと、なんでもない日、おめでとうだよ。」

うんうんうん。そうなのよ。とか頷いて読みます。
なんでもない日ってなんて大事な日なんだろう。

なんでもない日おめでとう。コチ丸。
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