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2015/11
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動物と暮らし始める時期
最近、猫たちのご飯の用意をして保護部屋のドアを開けると、水(すい)は自分のご飯テーブルの前にお座りして待っているようになりました。

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食器が触れ合ったり、フードをざらざらっと入れる音などでわかるのでしょうね。ドアを開けると「待ってたの。」という顔で私を見ます。

「おまたせ~」と置くと立ち上がってすぐに食べてくれます。我が家に連れて来た当初は緊張のためか食が細かったのでちょっと心配していましたが、慣れてきたらちゃんと食べてくれるようになりました。

若干食欲にムラはありますが、成猫はそんなもんです。安心な量は十分に食べています。

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リビングにいる時間も少しずつ長くなってきました。いつもいつのまにか隣や足元にいるのです。

「な?」という声で初めて気付くのがほとんどです。ちゃんとまず私の所に来て、「な?私、来たの。」と知らせてくれます。

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それから室内のパトロールを始めます。今日は初めてリビングでお昼寝もしました。

大きな音とか、ちょっとびっくりするようなことがあると、やっぱりまだ早足で保護部屋に帰ってしまいますが、窓際の日の当たるところでラグの上にころんころん転がって、日向ぼっこをしながらウトウトするようになりました。

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水は胸からお腹までが白でちょっとウェーブのかかった半長毛みたいになっていて、足先も白のソックスを履いているので、リラックスして脚を胸のところに持ち上げて寝転がっていると、とってもきれいです。

本来は真っ白の足先は拾った時についていた汚れがまだわずかに残っているけど、ほとんどきれいになりました。

他の猫はさほど好きでないのは変わりませんが、まこは友好的に近づくので鼻と鼻をちょっとくっつけて挨拶もしていました。

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はるはまだダメですね。うなるから。でもはるなりに距離は近づいているのです。むーこがいた時も最後の方は追いかけっこを楽しんでいましたから、馴れる時は来ると思います。

そして保護部屋の常連ケンは別格。どっちも特に気にせず隣同士のベッドでいつもお昼寝しています。

でも水(すい)が目覚めた時に、たまたますぐ目の前がケンの顔だった時はびっくりして「しゃ~!!」と言ってました。もちろんケンは動じずスルーで解決。

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たぶん水(すい)は今まで他の猫とあまり交流が無かっただけなのかも。焦らず馴らせば、おだやかに折り合いをつけられる子です。

だって順応性がありますから。病院も最初は鳴きっぱなしだったけど、今は平気です。

昨日ワクチンを打って来ましたが、行き帰りの道中も含めて1度も鳴きませんでした。診察台の上ではヒゲを全部前方に向けて、興味津々で辺りを見回していました。

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先生と看護師さんにも「ほんとにいい子だねえ!!」と褒められて上機嫌で帰宅です。体調を崩すこともなく、今日も元気で安心しました。

ちなみに私はワクチンは必ず朝連れて行きます。万一その日に体調を崩してもすぐ病院に戻れるように。

シャンプーした時も良い子だったし、ほんとに水(すい)ちゃん、どこに出しても恥ずかしくない。あら?このセリフってコチ丸の時にも言ってたな。

それどころかたぶん毎回言ってるかも。でも本当にどの子もそうなのですから仕方無い。預かり主がダメダメなので、逆に賢い良い子が来てくれるのかもしれません。

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これから年末年始のお休みも来るので、大きな予定が無い方にとっては動物と暮らし始めるのに良い時期だと思います。

最初の大事な期間をそばでゆっくり見守ることができますね。

水(すい)に限らず、道端やセンターの寒い檻の中で年を越さなくてはならない犬猫を1匹でも少なくするのに力をお貸しくださいましたら、何よりうれしく思います。

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水(すい)の里親さん募集中です。 → 記事はこちら

年齢 推定4歳

体重 3.2 kg

エイズ/白血病陰性

検便陰性

避妊済み

ノミダニ除去済み

3種ワクチン接種予定

面会ご希望の方はコメント欄で「管理者にだけ表示を許可する」にチェック印を入れたうえでメールアドレスをご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。


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猫との穏やかな暮らしを楽しみたい方に
もしも今うちに猫がいなくて、1匹好きなように選んで暮らして良いとしたら、私はたぶん水(すい)みたいな子を選ぶでしょう。

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預かりっ子を含めるとずいぶんいろんな子と暮らして来ました。もちろん今でも全員本気でかわいいし、どんな困った子でも、いたずらが過ぎても全然かまわない。どの子とでも喜んでまた一緒に暮らしたいです。

ただ、仮にどの子ともまだ会っていなくて、私が普段からここで提供しているような情報を見て1匹選ぶとしたらのお話です。

水が我が家に来て、約1ヶ月が経ちました。最初は不安もあったのでしょう。しばしば一生懸命甘えてきました。でも我が家にだんだん慣れて落ち着いてきたら、性格の印象が少し変わってきたのです。

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今でも甘えんぼですが、ベタベタではありません。「大人の甘えんぼ」とでも言うのかな。

もちろん甘えるのは好きだと思うのですが、なんだかほんのちょっと、人間への優しいサービスでもあるような気がするのです。なので、「もっとーもっとー」と重くはなりません。たぶん本来はさほど淋しがりやでもないのかも。

部屋に入っていくとベッドの中から「ここよ~。」と声をかけてくれるところは変わりませんが、だからといって「淋しかったー!もう置いてかないでー。」という感じは無く、むしろ「また会えてうれしいわ♪でも、ひとりもまあまあ快適♪」って言っているような気がするのです。

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優しくて人間が好き。お膝もナデナデも好き。それと同時に自分がどこでも心地よく過ごす術を心得ていて、いつも機嫌よく平常心。

人に依存しすぎない、凛と涼やかな絶妙のバランス感を持つ子だなと思うようになりました。

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おもちゃに興味が無いのも、他の猫が好きじゃないのも、水(すい)は猫だしもう4歳だし、それで彼女の快適な世界が完成しているならもうそのままでいいんじゃないかなと思います。

私の立場から言わせていただけるなら、猫たちからの矢のおもちゃ催促に四六時中さらされているので、おもちゃ要らないなんて女神に見えますね。女神に。

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健康チェックでは特に異常はありませんでしたが、予防のために口腔内を清潔に保つスプレーをいつもしています。

これが嫌いで。

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でも他の子だったら暴れて爪を立てたりして逃げていくのに、水(すい)はしないの。ベッドの中で私に背を向けて、私がいるのと反対側の縁に小さいクリームパンのような手でぎゅっとしがみついて、目と口を固く閉じてじっと縮こまっています。

首は「いやいや」と強く振りますが、声も出さないし、おしとやかです。そして終わった後はけっこうすぐにご機嫌を直してくれます。

嫌がることをしてもすぐに許してくれるかどうかは積み重ねた信頼関係が大きいのですが、水とは暮らし始めてまだ間もないので、やはりこの子は人間自体を信頼しているんだなあと思います。

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人間は本当のひどい事はしないと認識しているのでしょう。残念なことにそれは誤認識なんだけど。やっぱり連れて来て本当に良かった。それにもうこんなに寒いし。

自分でもバカかなと思うのですが、私は今でもまだ、あの場所を通りかかると水(すい)の無事を案じて、無意識に姿を探してしまいます。

そのたび「あの子はうちにいるんだった。」と思い出しては安心するのでした。

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コチ丸の里親さん募集記事につけたタイトルは「犬との穏やかな暮らしを楽しみたい方に」でしたが、水の記事のタイトルは、犬を猫に入れ替えてそのまま使おうと思っていました。 

手抜きじゃないですよ。本気でぴったりだと思うからです。

そんなわけで水(すい)の里親さん募集を開始します。

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水(すい) → 記事はこちら

年齢 推定4歳

体重 3.2 kg

エイズ/白血病陰性

検便陰性

避妊済み

ノミダニ除去済み

3種ワクチン接種予定

面会ご希望の方はコメント欄で「管理者にだけ表示を許可する」にチェック印を入れたうえでメールアドレスをご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。



猫めでチェアーとパトロール
猫は自分の縄張り内をあちこち歩き回って異常が無いかパトロールする習性があります。雌もしますが、通常は雄の方が範囲を広く盛んにします。

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イギリスはケンブリッジ大学の研究によると、屋外で暮らしている猫の行動範囲は平均でディズニーランド3.5個分、雄で広い子になると13個分に及ぶそうです。

で、話は小さくなりますが、せっまい我が家の2LDK内でも猫達はパトロールをしています。まこは若い雄だけあって、特にせっせとしていますね。

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水(すい)もがんばって時々寝室まで来ます。お風呂あがりにドレッサーに座っているといつの間にか足元にちょこんとお座りして大きな目で私を見上げていたりします。

ただでさえ小柄な体つきに白いエプロンとソックスまでつけている(身体の模様のこと)からお座り姿がかわいすぎるのに、いつのまにか足元に座って見上げているなんて!

世にも卑劣な反則です。大歓迎をガマンしろと言う方がおかしい。ガマンしますけどね。びっくりしちゃうから。そして胸の中だけであまりのかわいさに悶絶しています。

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そしてフィットもパトロールの旅に出る時が来たようです。我が家はごくありふれた2LDKの間取りで、玄関を入ってまっすぐ短い廊下、その右側が納戸兼保護部屋、左側にトイレ、洗面所、お風呂場、突き当りにLDKで、その横に寝室があります。

フィットのパトロールエリアは保護部屋から狭い廊下を隔てて真向いの洗面所。今のところそこまで。せま!!それでもきっとフィットには精一杯の大冒険のようです。

言っても洗面所ですからせいぜい2畳ぐらい。隅々までチェックしてもすぐに終了するはずなのですが、なかなか帰ってこない。

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なぜなら1歩進むのにもとっても勇気がいるし、時々恐ろしさに立ち止まってしまうから。そして歩いている間中「にゃーんにゃーん」と鳴いています。

恐くてどうしても鳴いちゃうんだと思います。でもとってもがんばってちゃんと最後まで任務を果たします。

私はその様子をしばしば保護部屋の中から見ていますが、正直笑える。でもその一方でちょっと涙が出そうになります。だってフィットは本当に一生懸命だから。

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パトロールが完了すると大急ぎで保護部屋に戻って来て一目散に自分の穴倉に飛び込み、それから顔をのぞかせて危険が無いか最終チェック。

そして私を見つけるとまたさっさと出て来て、ぽんと膝に上ってきます。その時点ですでにゴロゴロ言っています。「もう安心♪」て感じ。

ここでギュッとしないでいられる人がいたら顔が見たい。

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ひとしきり彼の健闘を称えてナデナデし、ついでに目薬を点してお腹もマッサージしてしまいますよ。フィットは自分の勇気ある大冒険(?)に満足して上機嫌で、人間がソファに座るみたいなかっこうでふんぞり返っています。

水(すい)はお膝は好きですが、自分から上ってくることはありません。我が家の若い子達も膝なんて全然好きじゃない。自分から上ってくるほど好きなのはフィットと長老ケンだけ。

ご存知のようにケンはうちの子ですが、暖かい保護部屋に最近は入り浸っています。そして猫愛で用(本来はキャンプ用)の簡易チェアーに座っている私の膝にもよく上ってきます。

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それに気づかずにフィットも上がってきてしまう時がありますが、膝の上はすでに占領されている・・・その時のがっかりした顔。

しばらくは自分が落ち着けそうなスペースを探そうと努力するものの、無い・・・やがてあきらめて降りて行きます。

でもフィットは本当に四六時中上がってくるので、実際の膝占有率は圧倒的にフィットが多い。たぶん70%を超えてると思います。だから時々は許してね。ケンもそんなには長くいられないかもしれないからさ。

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洗面所から保護部屋に戻る途中で、LDKの入り口でも入ってみようかとよく迷っていますが、まだ入場には至っておりません。呼んでも「え~!むり~!」と鳴いています。

でも近いうちやり遂げるはず。なんたって我が家に来て早々から寝室の布団の上で寛いでた憩とおそらく血が繋がってる後輩ですからねっ。

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PEACE TAILS パックウォーク with 譲渡会
(パックウォークとは、人も犬も一つの群(パック)になって一体感をもって散歩を楽しむことです。)

保護犬に面会希望の方、純粋にパックウォークを楽しみたい方、どちらもご参加ください。
多頭飼いの方もOK!PEACE TAILSの卒業ワンたちの参加も大歓迎です!!

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日時:2015年12月5日(土)午前の部 11:00-12:00 午後の部 14:00-15:00(雨天中止)

場所:横浜市内(詳しい場所はお申込み頂いた方にメールでお知らせ致します)

詳細・お申込はこちらまで → クリック


フィット進化中
我が家に来て数日ほどの間、引っ込み思案のフィットは人の姿が見えなくなるとずっと鳴いていました。

不安で不安で仕方が無いといった風情で、引きこもりはしていたいけど誰かにそばにいてほしいという相反した不思議な状態になっていました。

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撫でて~とおねだりしまくり、ご飯もお水も目の前に出して見守っていないと口にしないという赤ちゃんぶり。

そしてほんの少ししか食べない。色々なフードを出したり、混ぜてみたり、いろいろ試してもだめ。

猫って数日食べないと目に見えてやつれてしまいます。なのである日、今日食べなかったらシリンジで強制的に食べさせようと思っていました。

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ところがですよ。その夜から突如パクパク食べ始めました。良かった!意外とたくましかった!シリンジがよっぽどイヤだったとか???

でもそれ以来はちゃんとよく食べるようになりました。時には水(すい)の分まで食べちゃう。

そしてひとりで泣くこともなくなり、最初の不安気な様子が消えて、とても落ち着いてきました。

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本来怖がりなので、まだ引きこもりではありますが、「フィット~」と呼ぶと、「はいは~い」と出て来ます。犬か。

そして膝にぽんと乗ってきます。そのままそこでコロンと寝そべって、額の横側を私の脚にスリスリしたりします。

その後もゴロゴロ言いながら平気でお腹丸出しで寝そべっています。いつも猫といちゃいちゃしていたい方にぴったりの子ですね♪

そしてフィットは活発という感じでは無いですが、運動能力は高い。特にジャンプ力。高い所に楽々飛び乗ります。飛び乗った所で水が寝ていたりするんだけど。

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水(すい)は猫があまり好きじゃないし、突然目の前にふっさふさがジャンプで登場するわけですから、そこは当然びっくりして「しゃーっ」と言います。

フィットの方としても、やはり突然目の前に出てきた子にいきなり威嚇されることになるので、びっくりですよね。点目になってポカーンとしている様子がなんともかわいいのです。

憩と航もそうでしたが、本当におっとりしていてキツいところが全然見当たりません。噛んだりひっかいたりもありません。

目を拭かれるなど好きじゃないことをされても、ただ身を縮めてじっとガマンして、終るのをじっと待っています。

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フィットは生まれてから1歳の今までずっとたくさんの猫の中で暮らしてきたから猫は平気です。

ただ先輩たちの方は慣れるまで多少時間がかかるものですから、今はまだ挨拶しようと近寄っても、ちょくちょくシャーシャーされてしまい、その度ぽかんとしている姿を見かけます。

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逆にフィットがシャーシャー言っているのは見たことがありません。

先住達が捨てゼリフを残して去った後、眼が点になった「えっ???」という表情のまま、取り残されたみたいにぽつねんとお座りしています。

茶トラの男の子らしい天然さがなんとも愛おしい子です。

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現在、身体面で気を付けていることは3つです。

まず長毛のため毎日ブラッシングします。大して好きでもないですが、嫌いでもないようで素直にさせてくれます。

それから若干涙目なので、気づいた時に目薬でケアしています。

それとわずかに便秘気味のため、お腹のマッサージをマメにしています。マメと言ってもなでなでと一緒にしてしまうので手間ではありません。これはもう大好きで、喜んでゴロゴロ言いながらゴロゴロ転がっています♪

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ゴロゴロには両前足のふみふみ(またの名をぐっぱ。左右交互に開いたり閉じたりしながらゆっくり足踏みするような動作、子猫が母猫のおっぱいを飲む動作のなごりと言われています。特に、小さい頃に母猫と引き離された子に多く見られるという説あり)付です。

女の子は甘えんぼでもどこかクールなところがある。それに比べると、男の子は身体は大きくても全開で甘えてきて、時折まだ赤ちゃんみたいな面がありますよね。

フィット、とても良い感じに進化中です。 

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PEACE TAILS パックウォーク with 譲渡会
(パックウォークとは、人も犬も一つの群(パック)になって一体感をもって散歩を楽しむことです。)

保護犬に面会希望の方、純粋にパックウォークを楽しみたい方、どちらもご参加ください。
多頭飼いの方もOK!PEACE TAILSの卒業ワンたちの参加も大歓迎です!!

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日時:2015年12月5日(土)午前の部 11:00-12:00 午後の部 14:00-15:00(雨天中止)

場所:横浜市内(詳しい場所はお申込み頂いた方にメールでお知らせ致します)

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スーパーあまえんぼ登場
先日「家の中のあまえんぼ率が高くて人手が足りない」と書きましたが、言葉が足りませんでした。

普通のあまえんぼ4匹ぐらいならどうにかひとりで相手できるだろとお思いでしょうが、実は全体の甘えんぼ比率を1匹で倍に引き上げるほどのスーパーあまえんぼがもう1匹仲間入りしていたのです。

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名前はフィット。1歳の男の子です。かわいいお顔と茶トラの美しい長毛を持っています。本当はもっとかわいいのですが、緊張した顔しかお見せできなくて残念です。おそらく今後当面は。

我が家の卒業生である憩と航と同じ家出身です。

ある老人がさらに年老いたお母さんに猫を押し付け、お母さんは飼い方もよく心得ないまま、あっという間に増えてしまい、憩、航、子猫だったフィットを含む10匹を愛護センターに持ち込みました。

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ご存知かと思いますが、動物愛護センターは動物を大事に預かる場所ではありません。十分な医療行為も受けられませんし、積極的に飼い主を探すわけでもありません。

最近首都圏では目覚ましい進歩を遂げてはいるものの、まだまだ基本は犬猫を処分する場所だと言っていいと思います。そして処分は安楽死ではありません。苦しんで死にます。

理由はどうであれ、そんな場所に自分が一緒に暮らした犬猫を持ち込む人もたくさんいるのです。

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さて、フィットに話を戻します。

仔猫だったフィットは愛護センター収容時、お腹が弱かったため(今は完治して健康です)、その愛くるしい見た目にも関わらず里親さんが見つかりませんでした。

一目見て「わ~かわいい!」とたくさんの方に言ってもらったそうですが、お腹のことを知ると話は流れてしまい、ご縁はありませんでした。

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10匹のうち数匹ずつが同じケージに収容されていましたが、やがてみんな里親さんや預かりさんのところに出ていき、フィットがひとりぼっちで残りました。

その時のフィットはたちまち元気が無くなってしまったそうです。今も淋しがり屋なので、とても不安だったろうと思います。

その後に優しいDOPEY母さんのお家にお引越しできて、今まで下宿していました。

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ご覧のとおり美猫。おっとりしていて、ちょっと天然。甘えんぼで最高にかわいい性質です。ただ恐がりでシャイなので、お客さんが来ると見えない場所に隠れてしまいます。

そのため、このかわいい顔に会えた人は非常に少なく、現在まで里親さんが見つかりませんでした。

そこで隠れ場所に事欠かない、大きなDopey家から、隠れる所など無い、我が狭小住宅にお引越しして、シャイ矯正リハビリ作戦を行うことになりました。

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まだ我が家に慣れてはいないけれど、既にもうナデナデは大好きなのがわかりました。恐いんだけど、怖いんだけど、撫でられるとついつい目を閉じて、自分から頭を押し付けたりしちゃいます。

そうなるともう甘えんぼがとまらない。なでて~~~のエンドレスです。まだ不安だから、それが気持ちの支えみたいなところもあるみたいです。

今のところはまだ、クローゼット的な場所に布で目隠しをつけたスペースに基本的には引きこもっています。中にはベッドと、穴倉代わりのキャリーを置いてあります。

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そしてそういう居心地が良さそうな、暖かそうな場所には当然ケンの姿が。すぐに見つけていつのまにか居座っています。

フィットはずっと他の猫たちと一緒の環境で暮らしてきたので、特に問題無く一緒にお昼寝しているようです。

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でも新しい環境にはまだ慣れておらずいっぱいいっぱい。時々勇気を出して、この目隠しスペースから出て来てもすぐにまた逃げ帰って行きます。

我が家に来て数日間は不安で不安で仕方なかったのでしょう。夜、ひとりで「にゃーん、にゃーん」と鳴いていました。

普通そういう時の猫の声はけっこう怖い声だったりするものですが、フィットの泣き声はなんだか幼くて、男の子だけど可憐で、胸が痛くなります。

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生まれた家 → 愛護センター → Dopey家 → 我が家と、まだ1歳なのに今まで3回もお引越しがあって、きっとそのたびに不安で大変だったんだよね。

ちょっとずつがんばって、まずは我が家に慣れていこう、フィット。そして今度はもうどこにも行かなくていい本当のお家を探そう。

これからよろしくね。

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PEACE TAILS パックウォーク with 譲渡会
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日時:2015年12月5日(土)午前の部 11:00-12:00 午後の部 14:00-15:00(雨天中止)

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夕焼けは羊飼いの幸せ 再び。
私が夜寝ている間、コチ丸が何回寝たり起きたりしているのか、彼の夜がどれぐらい長いものなのかはわかりません。

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ただ、毎朝私が目を覚まし、その日初めて彼に会うと必ず、まるで1年ぶりの再会かのようなでっかい笑顔で小走りに寄って来て、「また会えてうれしいよ!」と全身で伝えて来ます。

毎朝です。それを受け止めるたびに私の胸も幸せでいっぱいに満たされ、その日前を向いて歩いていく力をもらいました。

犬の世話は時にしんどい。でもね、本当に何度も何度も言ってしつこいですが、そんなもの補って余りある、余りありすぎるものをもらえます。それはもうたくさん。

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朝や帰宅後のうれしい再会。散歩中に目と目を合わせて、気持ちが繋がっていることをはっきり実感する時。楽しくてたまらないのを伝えたいみたいに何度もこちらを見上げてくれるやさしい瞳。とてもじゃないけど数えきれない、そんな瞬間の数々を。

疲れ?知るか、そんなもの。どっかに行っちゃったよ。っていつも思います。

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今日はお届けの日でした。里親さんご夫妻はコチ丸の部屋をきれいに整え、玄関には安全用の柵を付け、リビングの床には滑り止めのマットを敷いて待っていてくださいました。

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これから家族同様になる、奥様のご実家の愛犬と妹さんもご一緒に。

事務手続きを済ませたら全員でお近づきの散歩へ。散歩は本当に大切です。ただの運動だけではありません。そこから絆や信頼関係が構築されていくのです。人と犬も、犬同士も。

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ご実家の愛犬も保護犬です。少し怖がりだけど若々しい無邪気な子。里親さんは2頭の相性を心配していらっしゃいましたが、会ってみたらうまくやっていけそうで、とてもうれしそうでした。

奥様に引かれて、いつものように楽しげに歩いていくコチ丸。

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あ~、コチ丸との暮らしは本当に楽しかったな♪ ありがとう。コチ丸。声を大にして言いますが、君はどこに出しても胸を張って自慢できる最高の子です。

毎日会えなくなるのは確かに淋しいけど、仮母ちゃんは今、うれしくて誇らしくて胸がいっぱいです。

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君がうちに来てくれたこと。日に日に強く、堂々としていったこと。君のすばらしさをわかってくれる人が思っていたよりずっとずっとたくさんいたこと。そしてもう既に君を大切に思ってくれている家族の元へ踏み出して行ってくれたこと。

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まずはトライアル、最初はほんの少し不安かもしれないけど、心配するな、男の子。

きっとすぐに馴染めます。そして幸せに暮らすでしょう。君も。里親さんも。

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最後に。揃いも揃って聡明で気持ちのでっかいPEACE TAILSメンバーの皆さん。愛護センターで収容動物の生を護り、暑い中献身的に通ってコチ丸のお散歩練習してくださったセンターのボランティアメンバーの皆さん。

全員のご尽力のお陰で、このうれしい時を迎えることができました。どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

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散歩の最中はきれいな夕焼けでした。「夕焼けは羊飼いの幸せ」という詩があるってずっと前にもこのブログに書いたなあ。次の日晴れることのサインだから。

そういえば、今は優しい家族のもとで元気に幸せに暮らしているグリム改めポチ丸を送り出した日もきれいな夕焼けだったな。てことはそういうサインかな?

トライアルの経過はまたご報告しますね。

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PEACE TAILS パックウォーク with 譲渡会
(パックウォークとは、人も犬も一つの群(パック)になって一体感をもって散歩を楽しむことです。)

保護犬に面会希望の方、純粋にパックウォークを楽しみたい方、どちらもご参加ください。
多頭飼いの方もOK!PEACE TAILSの卒業ワンたちの参加も大歓迎です!!

日時:2015年12月5日(土)午前の部 11:00-12:00 午後の部 14:00-15:00(雨天中止)

場所:横浜市内(詳しい場所はお申込み頂いた方にメールでお知らせ致します)

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小雨の日に猫と読書
我が家の老猫ケンは腎不全です。毎日朝晩の投薬とサプリの甲斐なく数字はだんだん上昇し、ステージ3も後半(4がいわゆる末期)まで来てしまいました。

でも飲んでるからここで止まってるというのもあるのかもしれないけど。

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できる限りのことはしているのですが、歳に勝てないとなればそれはもう仕方無いとは思います。思ってはいるのですが・・・

元気なんですよね~。確かに寝る時間は長いし、食欲も無いので強制給餌なのですが、おもちゃでよく遊ぶし、マコに相撲を挑んだりハルを追いかけて疾走したりしています。

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この子は超わが道を行くタイプで、空気を読むとかそういうこととは無縁の男です。彼の基準は一つ。そこが暖かいかどうか。

そこが暖かいなら、自分の4~5倍の体重の犬だろうが、今日来たばかりで神経質になっている猫だろうが関係無く、相手が寝ているベッドのわずかな空きスペースに体をねじこんで目を瞑り、唸られたってどきません。

そのブレの無さはある意味評価に値する。

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水(すい)のベッドにもちょくちょく押し入って、怒られながらも知らん顔で居座っています。水(すい)はイヤなんだけど、基本的に優しい子なので、せいぜいシャーシャー言って、「本気出せ。」と言いたくなるようなヘナチョコパンチをパフンとひとつ当てるぐらい。

その後は超不機嫌な顔でじっと我慢して、でもなぜかそのまま2匹で入っています。仲悪いんだかなんなんだか。

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保護部屋には10月の終りから電気マットやパネルヒーターを設置しているので、ケンはもうそちらにいりびたっていますね。なんたって暖かいですから。はい。

水(すい)も慣れたのかあきらめたのか、ケンにはあまりシャーシャー言わなくなりました。

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水(すい)はたぶん他の猫とも折り合っていけるようにはなると思うけど、1匹だけで大切に飼ってもらう方がより幸せなタイプかもね。

きっと飼い主さんと親友みたいになれるでしょう。

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不思議な静かさと安らぎを抱いた子です。名前を呼んだらかならず「ナ?」とお返事してくれるし、よくおしゃべりもするけど、それでもなんだか空気が静かなのです。

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膝に乗せたらそのままそこで丸くなって目を瞑ります。女の子っぽい華奢な身体つきで、毛質も子猫みたいにやわらかくて、撫でている私も静かな温かい気持ちになります。

うちの子達は甘えんぼな割にだっこやお膝は大して好きでもないんですよね。でも水(すい)となら、私の憧れの「猫をお腹に乗せての読書」が実現できそう。

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ソファの上でクッションを枕に、仰向けに寝そべってゆっくり本を読む。サイドテーブルにはティーカップ。お腹の上で猫がまどろんでいて、窓の外はたぶん緑の中を小雨が降っていて。いつもなんとなく想像して憧れているイメージです。

簡単にできそうなんだけどできない。残念ながら仮母にはゆっくり読書できるような時間の余裕がございません。最近の一番の夢は「小説を読むこと」っていうささやかさです。

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仮に私が時間があったとしても、我が家は常に複数の犬猫が入り乱れていて、狭い家なので逃げ場も無く、彼らはにぎやかに遊んでいたりケンカしていたり、「私だけをかわいがってよ!」と文句を言って来たり、トイレを片づけろだのお腹すいただのおもちゃで遊べだのかわりばんこに訴えてきて、1対1で静かになんていうのはしょせん夢でしかないのでした。

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これは1匹かせいぜい2匹の、かつ落ち着いた性質の猫と暮らす人のみが味わえる贅沢なんでしょうねー。うう~憧れる♪

その素敵な権利、どなたかにお譲りしますよ。いかがでしょうか?

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ボランティアチーム、ココニャン一家の2016年カレンダー、申込受付中です。

収益は家族が無くシェルターやセンターの檻の中でお正月を過ごす犬猫たちの医療費などに充てられます。

1冊2000円。わが家の卒業生たちも載っています。締切は11月25日です。

よろしければぜひ1冊ご協力をお願いします。 → こちらです。


また来てね。
水(すい)の脚は細いです。白いソックスを履いた足も小さい。

ごくわずかで気にならない程度ではあるのですが、お外の子になる前はもしかしたらケージの中だけで運動しないで暮らしていたのかなあと思ったりします。

おもちゃもまるで興味が無くて見向きもしないしな。

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ウィルス検査、血液検査、検便などの健康チェックは全て問題ありませんでした。一応駆虫薬を飲ませ、ノミダニ対策も完了しているので、これで隔離終了。 保護部屋兼納戸とリビングまでのドアを解放しました。さあ好きなところにお行き。

「イヤ。」

甘えんぼで気立てが良くて優しくて、「悪いとこどこ?」の(すい)ですが、このたび弱点を見つけました。他の猫があんまり好きじゃない。

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もちろんまだ慣れていないせいもあるとは思いますが、顔を合わせるたびにシャーシャーしております。ここのところ我が家で預かった子たちはみんな猫なつっこい子達だったからなんだか新鮮。

ただ、それでもひとりぼっちの保護部屋は淋しいではあるみたいで、時々勇気を出してリビングに遠征してきます。

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リビングの入り口でちょっとためらって佇む姿があまりにもいじらしいので、それを見つけるとついつい「すいちゃん、来たの~♪」と歓迎してしまいます。

それがプレッシャーらしく、踵を返してテテテと保護部屋に戻ってしまう~。そりゃそうですよね。見ぬフリしなきゃいけないんだった。すみません。やりなおしお願いします。

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「別に来たくて来たんじゃないの。お水を飲みに来ただけよ。」とまるでそれが目的だと見せるように、まず入り口近くの隅っこでお水を飲みます。

そうしたら壁にぴったりくっついてさささっと移動して、部屋の一番奥にあるキャットタワーの柱の影に逃げ込み、そこにしばらく引きこもります。

で、しばらくして公共の場に身を置くことに耐えきれなくなると、また壁にくっついて小走りで保護部屋に逃げて行きます。

急いで自分のベッドに入って、ほっとしたように目をつぶってウトウトします。けっこう疲れる旅なのね。リビング往復ツアーって。

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そんなことを日に何度か繰り返しています。みんな最初はそんな感じだったなあ。もうちょっと慣れたらきっと楽になるよ。

そして私も楽になる。部屋が分かれているとそばにいられる時間を部屋ごとに分断して短くせざるを得ないので、できるだけみんな同じ部屋にいるのが効率的に望ましい。

でも現在うちにいる子で甘えんぼじゃないのはマコ1匹だけ。いつもはもっと甘えんぼ率が低いのですが、今はマコ以外の猫たち全員とコチ丸も甘えんぼ。それぞれ自分が一番かわいがられたい。

なのでここのところちょっと手が足りません。身体をもう一つか二つレンタルできたら、思う存分ひとり占めさせてあげられるのになあ。


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その夜、寝ていたら耳元で「ナ?ナ?」と鳴く声がしました。目を開けると、いつもは保護部屋のベッドで眠る水(すい)が私の顔の横にいました。

掛け布団を持ち上げると、素直に入ってきて丸くなりました。

しかしそれもつかの間、やっぱりどうにも落ち着かないらしく、すぐにソワソワモゾモゾし始めて、結局戻って行きました。でもそのちょっと後、懲りずに夫にもまったく同じことしてんの。

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さらに我が家一番の猫みしりでヤキモチ焼きのハルがそれを見てシャーシャーウーウー言うので、「ナ?」と「しゃー」のコラボで眠れません。

その内互いに慣れてくれば、なんとなく折り合いがついてウーシャーは無くなると思いますが、それにはもうしばらくかかるかな。

そんな状況はやはりストレスがかかりますから、預かりっ子が来るたびにその時期を乗り越えてくれるうちの子たちにも本当に頭が下がります。

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水(すい)。淋しくて甘えたいんだけど、どうしていいかわからなかったんだね。

慣れない場所は家中どこでもまだ居心地が良くないし、ハルはウーシャー言うし、コチ丸はデカいし、でも一生懸命リビングを越えて寝室まで来てくれたんだね。

がんばったねぇ。ちょっとずつ慣れていって、もし良かったらまた来てね。

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良き友タイプ
水(すい)は人が好きです。病院に連れて行くと、最初こそ診察台にうずくまって警戒鳴きをしていますが(攻撃性はまるで無く、ひっかいたり噛んだりはしません)、少し経つともうゴロゴロ言って先生にお腹を撫でられています。

抱っこも平気だし、お膝に至っては大好き。

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我が家に来た翌日に病院に連れて行って一通りの検査を依頼しましたが、祝日が絡んだため、全ての結果が出るまで1週間かかりました。

その間は別室に隔離でしたが、いつもひとりでおりこうにしてくれていました。日の当たる窓際でごろんと横たわって日光浴をしたり、パネルヒーターの前のベッドで丸くなってお昼寝したりしていました。

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私が入っていくとうれしそうに立ち上がって「ナ?ナ?」と鳴きながら足にまとわりつきます。抱き上げて膝に乗せると、まず私の顔を見上げて伸び上ってきます。

そして小さな鼻を私の鼻にほんの一瞬くっつけると、満足したように楽な姿勢に戻ります。

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それから少しの間もぞもぞ動いて、一番快適なポジションを見つけたら、はい、ここからがポイントです!

最後に身体の力を抜いて、私の腕とかお腹に頭を「ポテン」ともたせかけるのです。

ワタクシ、この「ポテン」にやられてしまいました。

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膝の上で寛ぎながらも、時々私がそばにいるのを確かめるみたいに顔を見上げ、「なあに?」と聞くと「ナ?」と一言鳴いてまた体重を預けてきます。

日中ひとりぼっちにさせているので、できるだけ人のそばで過ごさせてやりたい。でも時間には限りがあって、それがやってくると彼女を膝から降ろさなくてはなりません。

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膝から床に降ろされた水(すい)は、私の脚に体をすりつけて少しだけ鳴きますが、私を廊下まで追うことはせず、ドアが閉まるのを見送ってくれます。

いつかの駐車場みたいに。

ひとりにしておくとやはり淋しいのか、時々鳴いていますが、そう長くは続けず静かになります。

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でも細い隙間からこっそりのぞいてみたら、彼女はドアに向かってお座りして、ちょうど人の顔あたりの高さの部分を見つめていました。ちょっと首をかしげて、無垢な静かな表情で。

胸がまたちくっと痛くなりました。かと思うと私が部屋に入って行っても気づかないぐらいぐうぐう眠っている時もあります。

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でも共通しているのはいつ行っても、まず機嫌良く「ここよ~」と声をかけてくれて、その後しばらくナオナオおしゃべりするところ。

撫でるとおしゃべりを止め、気持ちよさそうに目を瞑ってゴロゴロ言い始めます。

むーこと同じで自分が気持ち良いと、こちらのこともせっせとなめてお返ししてくれます。撫でてほしい所をこちらに向けるために横たわってゴロンゴロン転がったりして、かわいがられる猫を絵に描いたような子!

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大きな眼。色は金色。黄色ではなくもっと透明な、蜂蜜みたいな金色です。毛はキジトラですが、頭のてっぺんから背中を通ってシッポまで、太いリボンを貼り付けたみたいにツヤツヤ黒の部分があります。

胸からお腹と足先は白。お腹の白のあたりだけウエーブがかかった長めの毛で、そこがなんとも優雅で大好き。

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ウィルス検査はすべて陰性でした。内臓等の数値も健康。トイレは失敗なし。ご飯もなんでもよく食べます。

気立ては最高。歳の頃は獣医師の推定4歳くらい。あら、コチ丸と同じね。手ごたえのあるコミュニケーションを楽しめるお年頃。

マイクロチップは入っていなかったけど避妊済みでした。やっぱり飼い猫だったんだね。最近までそうだったかはもうわからないけど。

でももし私が見てきた状況を「飼っている」というなら、その方にはお返しできないというのが正直な気持ちです。

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猫と一口に言ってもいろんなタイプがありますよね。どんな性格の子もそれぞれみんなかわいいけど、この子はかわいいだけじゃなくて、受け止めてくれる器みたいなものも感じられる。

人間の良き友になれる子だと思います。

毎回毎っっっ回思うけど、ほんとに捨てたんだったらその気が知れないわ、まったく。


その子の行方 後編
心底後悔しました。やっぱり無理してでも即捕獲すればよかった。チャンスを見送ったために起きた悲劇をいったい何度見聞き経験してきたんだ自分は。

それでも毎日その家の前を通り、駐車スペースの奥に目をこらしては彼女の姿を探していました。

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10日ほど経って諦めかけた頃。いつもの場所にぽつんと小さい黒い影がありました。コチ丸がいたので近寄っては来ませんでしたが。姿を確かめようとそーっと歩み寄ると、それは彼女でした。それまでと全然変わらぬ様子でそこに丸くなっていました。

私を見て立ち上がるとまず両前脚をそろえて「う~ん」とのびをしました。そしてちょっと小首を傾げて私を見上げ、あのかわいい小さな声で一言「ナ?」と鳴きました。

私は踵を返して早足で自宅に向かい、コチ丸を置いてから猫用キャリーバッグを持ってもとの場所へ引き返しました。どうかそこからいなくならないで~と祈るような気持ちで。

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彼女は同じ場所にいてくれました。こちらのタダならぬ気配を感じて、ちょっと逃げられそうになりましたが、どうにかつかまえてキャリーバッグへ入れて、急いでファスナーを閉めました。

さあ、一緒に帰ろう。

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キャリーバッグの中はしーーーーんとしていました。恐怖のあまり固まっていたのかな?でも途中から時々「あお~ん!!」と大きな声を出すので、道行く人には虐待犯かと思われてたかも。

しばらく保護部屋としては使っていなかった納戸は短期間であっという間に物で埋め尽くされていました。それを急いで片づけてケージを組み立て、トイレとベッドと隠れ場所を整え、ご飯と水をセットしました。

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そして、キャリーバッグをオープン。彼女はおしっこまみれでぐちゃぐちゃになったシートをボロボロに切り裂いて、それを全身にまとって、バッグの底で小さくなっていました。

仕方ない、普通は初日にはしないけど、これはシャンプーするしかない。めずらしく早く帰宅した夫が担当してくれました。

その間、先住組は騒然としています。明らかに誰かいる!そりゃそうだ。浴室からは悲鳴が聞こえてくるし。

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でもね、すごく良い子でした。「やめてー!!」と泣くけど、暴れたりひっかいたりはしないのです。顔にタオルをかけてあげると、拭くのもドライヤーもできる。ぴっかぴかの美人ちゃんになりましたよ。おっきな目!

100%野良猫である確証が無かったため、警察と保健所、そして動物愛護センターに届を出しました。でも飼い主さんの名乗りはありませんでした。

探しているような人にも会わず、ポスターやチラシも見かけなかったのです。やがて期限の日が来て、権利が私に移行しました。

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では水(すい)ちゃん、今度こそあなたを生涯大切にしてくれる里親さんを探しましょう。

名前はむーこ改めココちゃんの里親さんからいただきました。ココちゃんの名前の候補のひとつだったものです。ご家族の反対に遭ってココちゃんになりましたが、里親さんはとても気に入っていらっしゃいました。

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私もとてもきれいな名前だと思ったので、いつか使わせてくださいと頼んであったのです。

それに、初めて会ったのも、連れて帰ったのもどちらも水曜日でした。 そして凛とした静かな響きが彼女に似合っていると思いました。

人のお膝が大好き。おっとり甘えんぼの、とってもきれいな子です。どうぞよろしく。

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それにしてもヤツらは本当に、相手を選んで出没しているのに違いないと確信を深める今日この頃。

きっと世の中には猫ネットワークなるものが存在していて、「あ~、あの人は押しに弱いからちょっとネバったらいけるよ。今は一匹ぐらいならどうにかなりそうだし。」とか会議してるんだきっと。


プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
犬猫の預かりと里親探しボランティアをしています。

現在募集中の子:今はいません。

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