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2017/03
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三毛ちゃんのこと 4/4
仕事が終ってから花屋さんに寄って、ピンクと白のかわいい花束を作ってもらい、お別れに向かいました。

三毛ちゃんは身体を全部きれいにしてもらって、小さな棺おけの中に横たわっていました。

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ひんやりした硬い身体をたくさん撫でて、両前足にお花を抱かせて、お疲れ様とありがとうを言ってお別れしました。

3日間ずっと点滴をしていただいたおかげで、ほとんど苦しまずに逝けたそうです。

殺伐とした街道沿いから一転して、自由で不便のない場所でのびのびと3年間を謳歌できた三毛ちゃん。

それからずっと面倒を見てくださったボランティアさんに心からのお詫びとお礼を伝えました。

黙って首を横にゆっくり振ってくださった彼女の菩薩のような笑顔。

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私よりずっと年上で、もうとっくにゆっくり暮らしていても良いお歳です。

でも朝夕はたくさんの猫達のお世話(朝は一匹ずつ全員に話しかけながらブラシをしてあげるそうです)と里親さん探し、昼間はその費用のためにアルバイトを続けていらっしゃいます。

彼女の夢は、いつか引退して2匹だけ手許に残し、ただの猫好きに戻って穏やかな老後を過ごすことだと話してくださいました。

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「ボランティアよね?あの猫かわいそうだから引き取ってあげて。」

「医療費はボランティアが出してくれるんじゃないの?」

などの疑問やご意見をあちこちでしばしば耳にします。

批判的なものだけでなく、日頃普通に心優しく良識的な方からもさらっと素朴に聞かれたりします。

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ボランティアじゃないからやらない。ゼロ。

ボランティアが1から10までやってくれる。

私の知る限りでは、この認識を持つ人はそんなに珍しくもないようです。

両者の溝は深く、どうしてか3とか6とかの中間は無く、0か10。

互いはまるで違う世界のことのようです。

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でも中間があってもいいはず。

「ボランティアだから。」「ボランティアじゃないから。」

そもそもこの「ボランティア」という言葉が不要なのかも。

1とか0.5だけならやりたいという人は少なくないと思うのですが、その最初の一歩が一番勇気が要ることでしょうし、どこから何をしたらいいのかわからないというのもありますよね。

時間、技術、体力、物品、資金、宣伝・・・全部じゃなくていい、単体でも十分助けになります。

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例えばPEACE TAILSみたいに「グッズ製作」「写真撮影」「画像デザイン」「シャンプー、グルーミング」「イベント手伝い」などなど、それぞれの人ができる部分で参加しているチームもあります。

気負わず、無理しすぎず、できる時間でできる事を。でいいのだと思います。

譲渡会をちょくちょく開催しているので、見学がてらそんな事をスタッフに質問してみるのもいいですね。

PEACE TAILSに限らず、自分の考えにぴったりくる団体や個人の方に「これができます」「こんなの要りますか?」と提案してみてもいいかも。

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活動は一般的な損得で言ったら得とはとても言えない。

でもそれとは別の次元で人生の宝物を手にできます。

その宝物が放つ、例えようもなく強い美しい光を見ることができるのは、行動した人だけです。

4回にも渡る長い回を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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PEACE TAILS2016年最後の犬猫譲渡会

12月17日(土)14:00-17:00

会場は、いつもの横浜市都筑区はCafe OREOです。

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アンティーク調の素敵なカフェで犬猫たちとゆっくり触れ合うことができます。

ご来場いただいた方にはワンドリンクサービス♪

詳細はこちらをご覧ください。 → PEACE TAILS


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三毛ちゃんのこと 3/4
三毛ちゃんの病気は腎不全。末期も末期。

このまま助からないかもしれない。でももし助かったら。

もう12月。弱った身体で寒い外に戻るのはキツいでしょう。

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会いに行く前に心は決まりました。

3年前の情けない私には戻らない。

退院できたら引き取って、介護と看取りをしようと決めました。

すでに十分いっぱいいっぱいで保護活動をしていましたから、そりゃ大変にはなるでしょう。

でも迷いは無かった。

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神様はその人が必ず乗り越えられる試練しか与えないと言うし、それを信じよっと♪

むしろ私がそれをやり遂げてちょっとはマシな人間になれるよう、もう一度だけチャンスをもらえたんだなあと思いました。

でもなー、三毛ちゃん、ずっと外だったし人も嫌いだしなー、倒れるまで誰も触れたことないぐらいだからなー。投薬とか補液とかできるかなー。ひっかかれるかなー。痛いのやだなー。

なんてね。でもやるし。

今いる預かりっ子たちが卒業したら、なんならしばらく預かりボランティアは休んで~、お金が足りなくなったら会社の休日にバイトして~・・・とか考えならがら会いに行きました。

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診察台に横たわった三毛ちゃんは私の知っているとおりのかわいい女の子のままでした。

でもぱっちり見開かれた目は何も見えていません。

身体はあたたかかったけれど意識はありませんでした。

口のまわりに強制給餌のフードなのか吐いてしまった物なのか、汚れが乾いてこびりついていました。

それを指できれいにはらってあげて、そっと頭を撫でました。

女の子だもんね。ほら、きれいにしたらますますかわいくなっちゃった。

やっと撫でられたねえ。こんな形で初めて触れたなんてね。

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非常に危ない状況が続いているとのことでしたが、もしも回復して退院できた場合は我が家で引き取る意志を伝えて帰ってきました。

変な言い方ですが、帰り際、私はうれしかったのです。

三毛ちゃんとの再会、あれだけ慣れなかった子と暮らせる日が来たこと、私の過去の過ちを少しでも改めるチャンスをもらえたこと。

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その翌朝は文字通り雲ひとつ無い快晴でした。

あまりに気持ちの良い天気だったので、出勤時にふと思いついていつもと少し違うルートを通ってみました。

すると途中の小高い場所から、遠くに真っ白な富士山の山頂がくっきり見えました。

こんな場所あったんだ!すごいうれしい新発見!

立ち止まって富士を眺めながら「私はやり遂げられる。三毛ちゃん、がんばろうね。」と胸の中で自分と三毛ちゃんに言いました。

でも、ちょうどその同じ時間、神様は三毛ちゃんを連れて行ってしまいました。

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PEACE TAILS2016年最後の犬猫譲渡会

12月17日(土)14:00-17:00

会場は、いつもの横浜市都筑区はCafe OREOです。

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アンティーク調の素敵なカフェで犬猫たちとゆっくり触れ合うことができます。

ご来場いただいた方にはワンドリンクサービス♪

詳細はこちらをご覧ください。 → PEACE TAILS


三毛ちゃんのこと 2/4
きっとお腹が空いていたのでしょう。

やっと捕獲器に入ってくれた三毛ちゃん。

うろたえておろおろ右往左往していました。

安心させるために捕獲器ごと布で覆って病院へ直行です。

避妊済でした。

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避妊済ということは元々は飼われていた可能性が高い。

でも全然人には心を開かない。

野良生活がとっても長かったのかなあ。

あの意地悪なビジネスホテルでも怖い目にあわされていたでしょうし。

そして丸っこく見えた彼女の身体は見た目よりもずっと痩せていて、予想よりもはるかに歳をとっているであろうこともわかりました。

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野良猫の寿命はその過酷な環境から、平均3~4年ほどだそうです。

なので歳をとっているということは、歳をとってから捨てられた可能性が高いことになります。

今まで本当によくがんばったね。

そのボランティアさんはお宅の一部屋を空けて、そこでたくさんの猫たちを保護しています。

ほとんどの子が譲渡対象で、日夜里親さん探しもされています。

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保護された子はしばらく半室内のガレージのような場所にあるケージに入り、医療行為を済ませ、気性もある程度落ち着いてから保護猫部屋の仲間入りをします。

でもどうしても慣れない子は外猫としてご自宅周辺で地域猫のようにして面倒を見ています。

お住まいのある場所は理想的な形と広さの袋小路になっていて車が入って来ず、ご近所も皆さん信じられないほど活動に協力的です。

だからこそできる、稀なことです。

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三毛ちゃんはとても誇り高く、かなり時間をかけても心を開きませんでした。そしてお外をこよなく愛しているようでした。

歳なども兼ね合わせると譲渡対象にはならないだろうと、外猫として猫生を謳歌するようになりました。

もちろんご飯もお水もきちんともらえますし、雨風がしのげるあたたかい寝床もあります。

ボーイフレンドもできて、陽当たりの良い場所で毎日悠々と日向ぼっこして。

その後、私もボランティア活動をするようになり、いくらか経験を積みました。

そしてその時の自分がいかに浅はかで恥ずべきことをしたかが痛切にわかりました。

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ボランティアは任命された職業ではなく、給料も手当もありません。

一般の方と同じく仕事や家族の世話などを背負った上で貴重な時間とお金をやりくりしています。

様々なことで高額な自腹を切らなくてはなりませんし、体力、精神的な負担もあります。

そしてたいていの人は自分ができる手一杯よりも若干あるいはかなりオーバーしたところでやっています。

自発的にやってはいるけれど、本当にやりたいわけじゃない。

目の前で苦しんでいる子をどうしても放っておけないからやっているのです。

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にもかかわらず私は、たった2匹の猫が大変だからという理由で、数十匹の世話をしている方にさらにもう1匹を押し付けたことになります。

なのにその方はただ「いいんですよ。困った時はお互いさまです。大きな道路際で危なかったところを知らせてくれてありがとう。」とおっしゃいました。

その後3年が経ち、時折ご連絡したり、物資を送ったり、捕獲器をお借りしに行って自分なりのTNRを始めたり、いろいろありましたが最近はしばらくご無沙汰してしまっていました。

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ところが先日、共通の知人からお元気な様子を聞いて安心した矢先にご本人からメールをいただきました。

三毛ちゃんが倒れて、危ない状態なので会いに来てほしいという内容でした。

次回に続きます。

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PEACE TAILS2016年最後の犬猫譲渡会

12月17日(土)14:00-17:00

会場は、いつもの横浜市都筑区はCafe OREOです。

2016120405.jpg

アンティーク調の素敵なカフェで犬猫たちとゆっくり触れ合うことができます。

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三毛ちゃんのこと 1/4
ここのところしばらく譲渡活動を休止して充電中で保護っ子がいないので、いわゆるうちの子ブログになっちゃってますね。

コチ丸捜索が始まる直前にアップ予定だった記事が1年近く眠っていたのを発見しまして、それも結構な長編なので最後まで読んでくれる人もいないかもしれませんが、4回に分けて掲載しておきます。

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それは私がまだボランティアを始める前、知識も常識もまるで無かった頃の話です。

時は真夏。長女猫はると暮らし始めて半年ほど経った頃、茶トラ・オスのまこがやってきました。

まこはまだ5ヶ月のやんちゃ盛り、はるはそれまで一人っ子のお嬢様でやや神経質、2匹はなかなか折り合わず、毎日ケンカを繰り広げていました。

今の私ならどうということはない、その内うまくいくよぐらいの感じで見ていると思いますが、経験が圧倒的に不足していたその頃の私は、この先どうなってしまうのか毎日悩んでいました。

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そんなある日、自宅近くのビジネスホテルの玄関前あたりで1匹の猫に会いました。

小柄で丸顔、三毛だから女の子。片側3車線の広い街道沿いで、トラックもびゅんびゅん通り過ぎている場所です。

そしてその日からほぼ毎日顔を見るようになりました。

ホテルの残飯が目当てなのか、日陰が心地良いのか、時々敷地内の屋根付き駐車場隅の植え込みにいる時もありましたが、おそらくそのたびに従業員に追い出されているようでした。

真夏の炎天下、裏道ですらなく、わざわざ日陰も無くて車が危険な街道側に。

その翌年の雪の日、まったく同じ場所でうずくまっていたケンにも会うことになります。

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その三毛ちゃんは人を信用しておらず、そばには来ません。無理に捕まえようとしたら車道に出てしまうかも。

どうにかしてやりたい。

でも今うちの中はめちゃくちゃだし、その上そこにもう1匹をを入れることはできない。

その時はそう思いました。

捕獲などの方法もその時点ではまるで知らず、何をどうしたら良いのかわかりませんでした。

そこでたまたま知り合った、ベテランのボランティアさんに相談してみました。

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するとわざわざ捕獲に来てくれ、しかもご自宅で保護するとおっしゃってくださったのです(医療費や交通費などは私が負担した上で)。

暑い中捕獲器をしかけ、三毛ちゃんが入るまで私と一緒に何時間もその場で待ってくださいました(捕獲器は放置してはいけません。もし猫がかかっていた場合、逆に虐待目的の人の恰好の標的になるからです。信じられない事ですが、そのままいたぶったり水の中に入れたりされた例がたくさんあります。)。

三毛猫は賢いとよく言われるように、その子はなかなか入ってくれず、捕獲は1日では成功しませんでした。

でも幸いにも2日目で入ってくれました。あの、安心と同時に胸の痛む、ガシャンと扉の閉まる音をたてて。

次回に続きます。

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PEACE TAILS2016年最後の犬猫譲渡会

12月17日(土)14:00-17:00

会場は、いつもの横浜市都筑区はCafe OREOです。

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アンティーク調の素敵なカフェで犬猫たちとゆっくり触れ合うことができます。

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犬の尊厳、人の尊厳
先日すれ違った、勢いよく自転車を飛ばしていた小学生。

後ろから「気をつけて行きなさいよー!」と叫んだお母さんに返した一言がなんだかすごく気に入ってしまって。

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「気をつけて行くかも~!」

あなたの希望はわかった。そうした方がいいこともわかる。だけど約束はできないな~。の意味を含んだ上で先方が怒れずに笑ってしまうという絶妙な言い回し。

うまい。

話は変わります。

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夫とコチ丸と隣駅まで足をのばしたある夕方、1組の飼い主と犬が私達の前を通り過ぎました。

飼い主は中年の男性。早足でどんどん歩きながら携帯電話で誰かと会話していました。

犬は小さなトイプードル。そのスピードについて行けず、ほとんど首を吊られたような格好で一生懸命小走りに前進していました。

男性は話に夢中だからなのか犬の方をまるで振り向きませんでしたが、急に立ち止まりました。

でも変わらず犬には一瞥もくれないまま話を続けています。

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犬は、それまでガマンしていたのでしょうね。ちょうどそこにあった植え込みで急いでウンチの体制に入りました。

でも用が済む前に男性はまた歩き出したのです。

犬は当然排泄したものをお尻からこぼしながらまた必死で小走りします。

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私は思わず「ひどい!」と大声を出してしまいました。

となりを見るとそこにいたはずの夫はおらず、すでに男性に追いついて肩を掴んで振り向かせ、点々と落ちている排泄物を指差していました。

男性はしぶしぶといった感じでそこまで戻って片付けましたが、その間も電話は切らずに話し続け、片付け終わってもまだ話しながら行ってしまいました。

私達が本当にしてほしい事は片付けなんかじゃなくて、もっと大事なことだった。

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あー、なんで! 

なんで私達二人とも「電話中の人には話しかけてはいけません」という子供の頃だかいつだかの教えを無意識にバカみたいに守ってしまったんだろう。

かまわず言えばよかった。

「その子の尊厳を守ってやってください。」って。

そして、その子が自分の家族になった縁を、今日も一緒にいられる幸せを想い、散歩中ぐらい電話を切って、手をつなぐように会話をするように歩けってんだこのバカ。って。

あら、私ったら行儀が悪い。

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バカの頭に「お」をつけるのを忘れたざます。

相手が犬でも人間でも、その尊厳を思い図れないってことは、ご本人もきっと尊厳などお持ちではないのでしょうね。

でももしかしたら男性のご両親に何かあったとか、緊急の知らせで頭が真っ白だったのかもしれませんね。

今度会っても同じようにしていたらその時は話しかけてお願いしてみます。

もちろん先ほどの罵倒は心の声であって、実際はもっと平和的にお行儀よくする・・・

かも~。

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プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
犬猫の預かりと里親探しボランティアをしています。

現在募集中の子:今はいません。

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