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2017/05
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ガーベラ、スイトピー、ラナンキュラス
ケンは市内のお寺でお骨にしていただきました。

結婚式場みたいに広々としてきらびやかなセレモニーホールで詩とかを読むのは、なんだか我が家らしくない。

地味でも昔からあるお寺で、お経をあげてもらって静かにお別れしようと思いました。

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先代の住職さんが動物好きで、ペットも人間と同じように送ってあげたいとの想いから敷地内にペットの火葬場を作られたのだそうです。

景色の良い高台にあるお寺で、温かく対応してくださいました。

前日までの晴天続きとは一転してその日は雨。でも空が白っぽく明るい、春の優しい雨でした。

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お棺がちょっと小さくて頭がぴったり過ぎたね。

ごめん、ケン。でもなんだかにっこりしてくれているように見えるな。

これからの旅のためにお弁当を入れて、花をたくさん。

ガーベラ、スイトピー、ラナンキュラス・・・

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ケンは我が家にいた期間の大方は普通に暮らしていましたが、食欲だけは無く、ほとんどは漉したウエットフードをシリンジで食べさせて栄養を補っていました。

ただ、「すごいねえ。えらいねえ。」と応援すると、カリカリも少しだけ食べました。

ケン専用のキッチンカウンターの上で、一口食べては私を見上げ、褒め言葉を要求しながら。

でも後から気付きました。ケンは褒められたいわけじゃなく、きっと私が喜んでいる顔を確かめたかったんだね。

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ケンはもちろんかわいい猫だったけど、その一方で、伝わってくる気配が私達より年上の感じでもありました。

包んであげているつもりが、包まれてたんだなあと改めて思います。

たぶん治療もそうだったんだろうな。

ケンは自然のままでよかったのでしょうけど、きっと父ちゃんと母ちゃんのために、危ないところを何度も復活して、もしかしたら本来の寿命をも超えてがんばってくれたのかもしれない。

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最後の5日ほどはもう給餌はやめたけど、それでも亡くなる前日にびっくりするほど大きなウンチをして、当日の午前中に自力でお水を飲んで、旅立まぎわによろけながらもおしっこに立ちました。

意識がもうはっきりしておらず、トイレと間違えてベッドに入ってしちゃったのですが、ケンにとってはちゃんとトイレの中でトイレ座りで。

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自分できちんと体内をきれいにして、そして最期の苦しみを勇敢に乗り越えて出発して行きました。

後はどこもきれいなまま。

拭いてあげる場所もまったく残さずに。

立派だったね。

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私の仕事はめったにない3連休の後、さらに亡くなる当日は、前例の無い臨時休業、翌日のお葬式も夫は休み、私の仕事はその日は元々14時まで。

日常は二人とも仕事や他の用事がギュウギュウで余裕の無い毎日ですが、その数日間はケンだけに集中してゆっくりそばにいることができました。何もやりくりしなかったのに。

私達が悩まないように、出発の日もちゃんと選んでくれたような気すらしてしまいます。

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仏教によると極楽への出発は初七日、その後の四十九日間の旅はけっこう大変なのだそうです。

応援してあげてくださいと言われました。

出発は明日の日曜日。

それまではこうして母ちゃんがブログを書いてる横で、今までみたいにゆっくり休んでなね。

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いとしのケンケン 後編
ケンを拾った当日、「今日の検査と処置は全部タダにするからこの子、絶対に飼え。」と言ってくれた獣医さんとよく話をして、入院はさせずに自宅で看取ることを決めました。

その日はとても暖かかったので、帰宅後少しの間だけベランダに出て、車でのひなたぼっこの時みたいに2人きりで過ごしました。

そして幸い私はその後の4日間、コチ丸の散歩以外はどこにも出かけることなく、ずっとそばにいることができました。

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本当は4日目は出勤でした。

でもその前日、「明日はどうにかして休めないかな」と思っていたら会社から突如「営業所のシステムが故障して仕事にならないから明日は臨時休業」と知らせが入ったのです。

大きな企業ですから管理もしっかりしているし、臨時休業とか、通常ではまずありえない事象。

そして不定休の夫もたまたま休み。

「あ、きっと出発は明日なんだな。」と感じました。

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予感はその通りになって、翌日の暖かに晴れた春分の日、家族全員が揃った午後のリビングからケンは旅立ちました。

それまでの4日間ずっと春の陽気が続いたので、午後は毎日、リビングにベッドを並べてみんなでひなたぼっこをしました。

ケンにはおそらくもう日差しは負担だったかもしれないけど、ひなたぼっこが本当に大好きなので少しずつだけ。

3月17日、引っ越し当初と同じ、オリジナルメンバーで。

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3月18日、現在のフルメンバーに囲まれて。

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3月19日、亡くなる前日。

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一緒に暮らした期間は短かかったけれど、本当に個性あふれる面白い子で、一匹で数匹分ぐらいの存在感を放っていました。

物怖じせず、気負わず、悠々とマイペースで。

預かりっ子に近づくのもいつも一番。

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グリムを布団代わりに使い、

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2号と3号には逆をされ・・・

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あ~あ。

逝く時は「せーの!」でみんな一緒にだったらいいのに。 

寂しいよ。ケン。

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でももう一つ背中合わせの気持もあります。これはランコントレミグノンの友森さんの印象的な言葉。

「介護‥‥あれはもう、ご馳走としか言いようがないです。

あんなに自分が時間もお金も情熱も使い、気持ちを集中させて引っ張られることは、よく考えたらほかにないんです。

そこが究極の、私にとっての、贅沢なのかなと思います。

看取るときの別れがつらいけど、その前までの試行錯誤や、一緒に過ごす時間って‥‥ね。」

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今、それがとってもわかる。胸がちぎれそうに悲しい一方で、確かに至福の毎日でもありました。

でも私がずっと傍らに付きっきりで、じっと見つめちゃあ泣いてしつこく撫でたりしてたら、ケンはきっとゆっくり休めないので、ギリギリの時まではガマンしていつも通りに過ごしました。とっても難しかったけど。

最期に苦しむことはやはり避けられなかったけど、それもケンは残った力を振り絞って勇敢に乗り越え、旅立って行きました。

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長い間の闘病、何回も危ない時があったけど、本当に本当によくがんばったね。 

ケンケン、あの日、私の通り道で待っててくれてありがとう。

一緒に暮らせて、母ちゃん最高に幸せでした。

ずっとうちの子。父ちゃんと母ちゃんの子。

今までも、これからもずっと。

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いとしのケンケン 前編
今の前に住んでいた部屋のキッチンには、道具をあれこれ置くスペースが無くて、使い勝手がとても悪かったのです。

今の部屋も安普請ですが、面積はまだマシになったので、MUJIの棚を利用してカウンターを作ってみました。

お粗末ながら、あこがれの広い調理スペース。

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でも、いつからだったか、私がキッチンに立っている間はケンがその上に陣取るようになりました。

そこで昼寝したり、グルーミングしたり、そうでない時は私をじっと見つめる。

まるで、眼に焼き付けようとしてるみたいに。

ずっと覚えていようとしているみたいに。

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そして時おり私のひじの辺りをチョイチョイとして振り向かせると、伸び上がって鼻チュー(というよりケンの場合は鼻ギューギュー)してきます。

結局そこはケン専用の場所として定着し、私の調理スペースは夢と消えたのでした。

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ケンとの出会いは、以前にもこの記事この記事で何度か書きましたが、3年3ヶ月前の雪の日。

敷地内にいる猫をわざわざ246(トラックびゅんびゅんの殺伐とした広い街道)に面した歩道に追い出すビジネスホテルの玄関脇でした。

屋根もなく、雪まじりびしょびしょの地面に横たわっていましたが、私を見ると挨拶しに来ました。

そしてしばらく交流すると、また元の位置に戻って横たわったのです。

「ここしかいる所ないし、もう歩くの疲れたし」みたいに。

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なんて言ったらいいんだろう、覚悟みたいなもの? 

じたばたしないで淡々と現実を受け入れる、その潔くて気高い心意気に胸をぎゅっとつかまれました。

なので私の方もその場で覚悟を決めて、痩せてドロドロに汚れた身体を抱き上げました。

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直行した病院での検査で、重症の猫風邪かつ薄く白血病陽性が出てしまったため、まず当面は隔離しなくてはなりませんでしたが、うちには余分な部屋なんて無し。

廊下に脱走防止柵が設置してあるので、そこから玄関までの1畳ちょっとほどの狭いスペースに急遽ケンの部屋を作りました。

柵にはシートを張り、棚を置いて下の段にベッド、上にハンモックを吊るし、トイレとご飯とパネルヒーターも設置しました。

風邪の完治と1カ月後の白血病再検査まではこれしか道がありませんでした。

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もしかして白血病ウィルスが体内に入ったとしても、抵抗力があれば流れて陰性になったりするんじゃ!?!?

でもこんな所じゃストレスがなあ。

いや、でもでも!とにかくできることを全部やったろうじゃねえか。

ケンはそれでもこの狭い部屋でけっこう機嫌よく暮らしてくれました。

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ただ、淋しがりやなのか、あるいはまた捨てられることが不安だったのか、人の顔を見たら膝によじ登ってきます。

なので毎日帰宅後は夫と交代で数時間ずつケン部屋に出張し、膝に乗せて過ごしました。

泊まれるスペースなど無かったので、ずっとはいてやれなくて胸がいつも痛かった。

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境界の隙間からそっと覗くと、いつもこちら向きでお座りして、人の顔の位置らへんの高さを見上げてたんですよね。

それで私の方がガマンできなくてもう一回行っちゃったり。そのたび服とスリッパを替えて、廊下中を消毒して。

ケン部屋は日光が全く当らなかったので、せめて休みの日だけは日当たりの良い駐車場で車の後部を開放して、そこに飲み物やおやつも持ち込んで、ケンはリードをつけて毛布等で暖かくてして、ひなたぼっこを一緒に楽しみました。

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でももしケンが完全に陽性だったら、やはりちゃんと日の当たる個室を用意してやりたくて、引越することを決めました。

そういえばケンの名前は渡辺謙さんからとったものです。

カルテに名前が必要だったのでとっさに思いつきました。

白血病から見事に復活し、それまでよりはるかに輝いていらっしゃることにあやかる気満々で。

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引越前のある朝、出勤しようとしていたところに、白血病の再検査は陰性だったとの知らせがありました。

同じ空間でみんな一緒に暮らせるんだ!

先住猫たちとは既に互いの存在は十分に感じ合っていましたし、ケンがとにかくまるで物おじしない、気にしない、イライラしない子なので、ほぼすんなり入り込めました。

引越直後のリビングでみんなとひなたぼっこをしているケンの満足げな顔。携帯なので画像が良くないんだけど、でも大好きな写真です。

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その後、ケンは我が家での生活の大半を持病の腎不全と闘病していくことになります。

腎不全は治療で進行を遅くすることはできても治すことはできません。

ずっと一緒にベストを尽くしてきたけれど、やはり少しずつ進行していき、やがてその限界がやってきました。

後編に続きます。


緑のカフェとケンと水(すい)
最近のコチ丸は横浜市港南区は野庭町から目撃情報がよく入るので、私は休みの度に通って、ぐるぐる歩き回っていますが、横浜とは思えないようなのどかな野山の中に美しいお庭のカフェを発見しました。

玄関で「犬を探しています。」と言ったら、オーナーさんご夫妻とそのお母様も、ご家族全員が即座にお庭に出てきて、店内、広いお庭の中と外、計3枚もポスターを貼ってくださり、真剣に話を聴いてくださいました。

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後日お礼のコメントを書こうとブログを拝見したところ、コチ丸捜索の記事がアップされており、そのやさしいお気持ちに胸が一杯になりました。

その後ポスターの予備をご所望いただきましたが、その理由がまたいい。

「ヤギがかじってしまった。」

童謡のようで、なんだかにっこりしてしまいますよね。

カフェこやぎさん。どれもこれもおいしそうなうえに良心あふれる価格設定のお料理やスイーツ。心安らぐパラソルの日陰と緑の香りの風そよぐ美しいお庭と動物たち。

そして温かいオーナーさんご一家。ご親切にしてくださり、本当にありがとうございました。

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2月に一気に容体が悪化したケンですが、回復はせずとも小康を保っています。(写真はどれも以前のものです。)

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抱っこするたび、そのあまりの軽さに胸がズキンとしますが、普通に家の中を歩けるようになりました。

食欲は全く無いので濾したウエットの療養食に栄養剤を混ぜてシリンジで食べさせています。それから薬とサプリも無理やり。

朝晩皮下輸液もしますが、針を刺すのがどうしてもあまり上手になれず、たまに痛い思いをさせてしまいます。

輸液はただの気休めという説もありますが、ケンの場合は少なからず症状緩和になっているように見えます。

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昨夜はうれしいことがありました。

まだカリカリが食べられた頃にいつも使っていた食事テーブルのところに歩いて行って、何かを探すようなそぶりをしたので、あっ!と思って急いで器を出して療養食のカリカリを少し入れてみました。

そうしたらちょっと匂いを嗅いでから一粒口に入れてくれたのです。

噛み方も忘れてしまったのか上手に食べられなくて、咀嚼してないうちに口から丸ごと落ちてしまいました。

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だけど「自分で口に入れて噛む」という気力があっただけで私はうれしくてうれしくて「エラいねえ。すごいねえ。」と本気でたくさん褒めました。

するとケンは顔を上向けて得意そうな顔をして、もう一粒口に入れました。でもまた落ちる。

それを何度か繰り返して、その後は興味を失ったようで毛づくろいを始めました。

結局全部零れ落ちてしまって本当に食べられたのは一粒も無かったけれど、ああ、でもうれしかったなあ。どれぐらいぶりかなあ。

悲しく軽い身体を抱っこして、その後もずっと褒めていました。

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水も元気です。ケンとは逆によく食べてよく寝て、今では我が家一番のふっくらさんになっています。

小柄なので目立ちませんが、少なくとも華奢という言う言葉はもう似あわない。

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でも星のまたたく瞳はますますきれいで、それにぴったり似合うバラの蕾の首輪をつけています。

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水のツンデレは一流です。普段は声をかけてもロクに振り向きもしないのですが、どういうわけか私が椅子に腰かけている時だけ真下にやってきてこちらの顔をまっすぐ見上げ、「な?な?」と鳴きます。

そして伸び上って両前足を椅子に掛けて、引き続き見つめながらちょっとおしゃべりして、その内ぴょんと乗ってきます。

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乗ったら鳴くのはやめて、私の後ろにぴたっとくっついてじっとしているのですが、時々そのかわいい肉球で私の背中をそっとノックしてナデナデをせがみます。

にゃーにゃー!なでてー!とかじゃなくて、黙って控えめにそっとトントン。これを無視できる方がいたらお会いしたいです。

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コチ丸がいなくなってからの私ははっきり言って四六時中悲しい。

大きく広がっている悲しさの上から脱出できず、その土台の上で時々必死で対人モードに切り替えて普通に笑ったりしゃべったりして生活している感じで、健全なオーラはまるで出ていないと思います。

そんなどんよりした私を嫌わずにくっついて甘えてくれる子達がいてくれて、どれだけ救われているかわかりません。でも本当は彼らにはのほほんと気ままに生きてほしい。

心折れることが続こうがなんだろうが、元をたどれば自分の選択の結果ですから、もっと泰然とどっしり構えていたいものですが、なかなか上手に切り替えできないダメな母ちゃんでごめん、みんな。でもがんばるからね。

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明日から3月
最近の私は、無理やり療養食や薬を口に入れたり、点滴針を刺したり、嫌なことばかりするのに、どうしてケンは少しも私を嫌いにならないんだろう。

帰宅するとベッドから起き上がって迎えてくれ、玄関方面に向かうと追ってくる。

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1日のほとんどは眠っていますが、起きている間はほぼずっと私のそばにくっついて横たわっており、立ち上がろうとすると膝に手を掛けて阻止を試みたりします。

本当に具合が悪い時は自分のベッドで眠りたいようですが、やや良い日は私の布団で眠ります。

そしてしばしば目をこらして、私の顔を長い事じっと見つめています。一緒にいるのを確かめたいみたいに、ずっと覚えていようとしてるみたいに。

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コチ丸逸走後18日間は退社後に給餌と投薬をしてから捜索に出かけ、毎日夜遅くまで猫たちだけで留守番させていました。

しばらくするとケンの症状は悪化し、若い子達も粗相などの行動や表情に明らかにストレスの兆候が出てきました。

今月に入ってからは捜索は休日と夫か私どちらかが在宅できる平日だけにしました。

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するとケンは容体はいくらか楽そうになり、若い子達の粗相やイタズラも止みました。

当たり前のことですが、そばにいて愛情をかけることは本当に大事なのだなあと思います。

ケンは回復はしないでしょう。でもできるだけ楽に、幸せな気持ちで最後まで過ごせるように手助けしてやりたいです。

私は仕事もしているので余計に今はケンと過ごす時間が大事でならず、いつも向き合って過ごしたい。

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でもやはりコチ丸のことを想い、今まで見聞きしてきた逸走保護犬猫たちの数々の悲惨な最期を想い、「今日元気でも明日轢かれてしまうかもしれない!今行かなきゃ!」という衝動も慢性化しています。

さっきチラシを渡さずにすれちがってしまった人が、今日ポスター貼りを切り上げた地域の人が、この後コチ丸を見るかもしれないと思うと、どうしても自分が体力を残してできる範囲を超えて歩いてしまいます。

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「忙しい忙しい」と文句を言っていた今までの日常が、今では夢みたいに安らかに思えます。

犬猫の、特に保護犬猫の飼い主さんにお願いです。「絶対大丈夫」はありません。どうか時々それを思い出し、危機感をリセットして暮らしてください。

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それと水が帰ってきました。里親様のよんどころないご事情によるものです。

水はまったく悪くありません。疲れたでしょうにすべてを受け入れ、変わらず穏やかなすばらしい子です。

またどうぞよろしくお願いします。

プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
犬猫の預かりと里親探しボランティアをしています。

現在募集中の子:今はいません。

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