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2017/03
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ガーベラ、スイトピー、ラナンキュラス
ケンは市内のお寺でお骨にしていただきました。

結婚式場みたいに広々としてきらびやかなセレモニーホールで詩とかを読むのは、なんだか我が家らしくない。

地味でも昔からあるお寺で、お経をあげてもらって静かにお別れしようと思いました。

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先代の住職さんが動物好きで、ペットも人間と同じように送ってあげたいとの想いから敷地内にペットの火葬場を作られたのだそうです。

景色の良い高台にあるお寺で、温かく対応してくださいました。

前日までの晴天続きとは一転してその日は雨。でも空が白っぽく明るい、春の優しい雨でした。

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お棺がちょっと小さくて頭がぴったり過ぎたね。

ごめん、ケン。でもなんだかにっこりしてくれているように見えるな。

これからの旅のためにお弁当を入れて、花をたくさん。

ガーベラ、スイトピー、ラナンキュラス・・・

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ケンは我が家にいた期間の大方は普通に暮らしていましたが、食欲だけは無く、ほとんどは漉したウエットフードをシリンジで食べさせて栄養を補っていました。

ただ、「すごいねえ。えらいねえ。」と応援すると、カリカリも少しだけ食べました。

ケン専用のキッチンカウンターの上で、一口食べては私を見上げ、褒め言葉を要求しながら。

でも後から気付きました。ケンは褒められたいわけじゃなく、きっと私が喜んでいる顔を確かめたかったんだね。

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ケンはもちろんかわいい猫だったけど、その一方で、伝わってくる気配が私達より年上の感じでもありました。

包んであげているつもりが、包まれてたんだなあと改めて思います。

たぶん治療もそうだったんだろうな。

ケンは自然のままでよかったのでしょうけど、きっと父ちゃんと母ちゃんのために、危ないところを何度も復活して、もしかしたら本来の寿命をも超えてがんばってくれたのかもしれない。

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最後の5日ほどはもう給餌はやめたけど、それでも亡くなる前日にびっくりするほど大きなウンチをして、当日の午前中に自力でお水を飲んで、旅立まぎわによろけながらもおしっこに立ちました。

意識がもうはっきりしておらず、トイレと間違えてベッドに入ってしちゃったのですが、ケンにとってはちゃんとトイレの中でトイレ座りで。

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自分できちんと体内をきれいにして、そして最期の苦しみを勇敢に乗り越えて出発して行きました。

後はどこもきれいなまま。

拭いてあげる場所もまったく残さずに。

立派だったね。

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私の仕事はめったにない3連休の後、さらに亡くなる当日は、前例の無い臨時休業、翌日のお葬式も夫は休み、私の仕事はその日は元々14時まで。

日常は二人とも仕事や他の用事がギュウギュウで余裕の無い毎日ですが、その数日間はケンだけに集中してゆっくりそばにいることができました。何もやりくりしなかったのに。

私達が悩まないように、出発の日もちゃんと選んでくれたような気すらしてしまいます。

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仏教によると極楽への出発は初七日、その後の四十九日間の旅はけっこう大変なのだそうです。

応援してあげてくださいと言われました。

出発は明日の日曜日。

それまではこうして母ちゃんがブログを書いてる横で、今までみたいにゆっくり休んでなね。

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いとしのケンケン 後編
ケンを拾った当日、「今日の検査と処置は全部タダにするからこの子、絶対に飼え。」と言ってくれた獣医さんとよく話をして、入院はさせずに自宅で看取ることを決めました。

その日はとても暖かかったので、帰宅後少しの間だけベランダに出て、車でのひなたぼっこの時みたいに2人きりで過ごしました。

そして幸い私はその後の4日間、コチ丸の散歩以外はどこにも出かけることなく、ずっとそばにいることができました。

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本当は4日目は出勤でした。

でもその前日、「明日はどうにかして休めないかな」と思っていたら会社から突如「営業所のシステムが故障して仕事にならないから明日は臨時休業」と知らせが入ったのです。

大きな企業ですから管理もしっかりしているし、臨時休業とか、通常ではまずありえない事象。

そして不定休の夫もたまたま休み。

「あ、きっと出発は明日なんだな。」と感じました。

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予感はその通りになって、翌日の暖かに晴れた春分の日、家族全員が揃った午後のリビングからケンは旅立ちました。

それまでの4日間ずっと春の陽気が続いたので、午後は毎日、リビングにベッドを並べてみんなでひなたぼっこをしました。

ケンにはおそらくもう日差しは負担だったかもしれないけど、ひなたぼっこが本当に大好きなので少しずつだけ。

3月17日、引っ越し当初と同じ、オリジナルメンバーで。

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3月18日、現在のフルメンバーに囲まれて。

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3月19日、亡くなる前日。

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一緒に暮らした期間は短かかったけれど、本当に個性あふれる面白い子で、一匹で数匹分ぐらいの存在感を放っていました。

物怖じせず、気負わず、悠々とマイペースで。

預かりっ子に近づくのもいつも一番。

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グリムを布団代わりに使い、

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2号と3号には逆をされ・・・

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あ~あ。

逝く時は「せーの!」でみんな一緒にだったらいいのに。 

寂しいよ。ケン。

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でももう一つ背中合わせの気持もあります。これはランコントレミグノンの友森さんの印象的な言葉。

「介護‥‥あれはもう、ご馳走としか言いようがないです。

あんなに自分が時間もお金も情熱も使い、気持ちを集中させて引っ張られることは、よく考えたらほかにないんです。

そこが究極の、私にとっての、贅沢なのかなと思います。

看取るときの別れがつらいけど、その前までの試行錯誤や、一緒に過ごす時間って‥‥ね。」

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今、それがとってもわかる。胸がちぎれそうに悲しい一方で、確かに至福の毎日でもありました。

でも私がずっと傍らに付きっきりで、じっと見つめちゃあ泣いてしつこく撫でたりしてたら、ケンはきっとゆっくり休めないので、ギリギリの時まではガマンしていつも通りに過ごしました。とっても難しかったけど。

最期に苦しむことはやはり避けられなかったけど、それもケンは残った力を振り絞って勇敢に乗り越え、旅立って行きました。

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長い間の闘病、何回も危ない時があったけど、本当に本当によくがんばったね。 

ケンケン、あの日、私の通り道で待っててくれてありがとう。

一緒に暮らせて、母ちゃん最高に幸せでした。

ずっとうちの子。父ちゃんと母ちゃんの子。

今までも、これからもずっと。

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いとしのケンケン 前編
今の前に住んでいた部屋のキッチンには、道具をあれこれ置くスペースが無くて、使い勝手がとても悪かったのです。

今の部屋も安普請ですが、面積はまだマシになったので、MUJIの棚を利用してカウンターを作ってみました。

お粗末ながら、あこがれの広い調理スペース。

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でも、いつからだったか、私がキッチンに立っている間はケンがその上に陣取るようになりました。

そこで昼寝したり、グルーミングしたり、そうでない時は私をじっと見つめる。

まるでそこにいるのを確かめたいみたいに。

ずっと覚えていようとしているみたいに。

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そして時おり私のひじの辺りをチョイチョイとして振り向かせると、伸び上がって鼻チュー(というよりケンの場合は鼻ギューギュー)してきます。

結局そこはケン専用の場所として定着し、私の調理スペースは夢と消えたのでした。

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ケンとの出会いは、以前にもこの記事この記事で何度か書きましたが、3年3ヶ月前の雪の日。

敷地内にいる猫をわざわざ246(トラックびゅんびゅんの殺伐とした広い街道)に面した歩道に追い出すビジネスホテルの玄関脇でした。

屋根もなく、雪まじりびしょびしょの地面に横たわっていましたが、私を見ると挨拶しに来ました。

そしてしばらく交流すると、また元の位置に戻って横たわったのです。

「ここしかいる所ないし、もう歩くの疲れたし」みたいに。

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なんて言ったらいいんだろう、覚悟みたいなもの? 

じたばたしないで淡々と現実を受け入れる、その潔くて気高い心意気に胸をぎゅっとつかまれました。

なので私の方もその場で覚悟を決めて、痩せてドロドロに汚れた身体を抱き上げました。

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直行した病院での検査で、重症の猫風邪かつ薄く白血病陽性が出てしまったため、まず当面は隔離しなくてはなりませんでしたが、うちには余分な部屋なんて無し。

廊下に脱走防止柵が設置してあるので、そこから玄関までの1畳ちょっとほどの狭いスペースに急遽ケンの部屋を作りました。

柵にはシートを張り、棚を置いて下の段にベッド、上にハンモックを吊るし、トイレとご飯とパネルヒーターも設置しました。

風邪の完治と1カ月後の白血病再検査まではこれしか道がありませんでした。

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もしかして白血病ウィルスが体内に入ったとしても、抵抗力があれば流れて陰性になったりするんじゃ!?!?

でもこんな所じゃストレスがなあ。

いや、でもでも!とにかくできることを全部やったろうじゃねえか。

ケンはそれでもこの狭い部屋でけっこう機嫌よく暮らしてくれました。

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ただ、淋しがりやなのか、あるいはまた捨てられることが不安だったのか、人の顔を見たら膝によじ登ってきます。

なので毎日帰宅後は夫と交代で数時間ずつケン部屋に出張し、膝に乗せて過ごしました。

泊まれるスペースなど無かったので、ずっとはいてやれなくて胸がいつも痛かった。

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境界の隙間からそっと覗くと、いつもこちら向きでお座りして、人の顔の位置らへんの高さを見上げてたんですよね。

それで私の方がガマンできなくてもう一回行っちゃったり。そのたび服とスリッパを替えて、廊下中を消毒して。

ケン部屋は日光が全く当らなかったので、せめて休みの日だけは日当たりの良い駐車場で車の後部を開放して、そこに飲み物やおやつも持ち込んで、ケンはリードをつけて毛布等で暖かくてして、ひなたぼっこを一緒に楽しみました。

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でももしケンが完全に陽性だったら、やはりちゃんと日の当たる個室を用意してやりたくて、引越することを決めました。

そういえばケンの名前は渡辺謙さんからとったものです。

カルテに名前が必要だったのでとっさに思いつきました。

白血病から見事に復活し、それまでよりはるかに輝いていらっしゃることにあやかる気満々で。

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引越前のある朝、出勤しようとしていたところに、白血病の再検査は陰性だったとの知らせがありました。

同じ空間でみんな一緒に暮らせるんだ!

先住猫たちとは既に互いの存在は十分に感じ合っていましたし、ケンがとにかくまるで物おじしない、気にしない、イライラしない子なので、ほぼすんなり入り込めました。

引越直後のリビングでみんなとひなたぼっこをしているケンの満足げな顔。携帯なので画像が良くないんだけど、でも大好きな写真です。

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その後、ケンは我が家での生活の大半を持病の腎不全と闘病していくことになります。

腎不全は治療で進行を遅くすることはできても治すことはできません。

ずっと一緒にベストを尽くしてきたけれど、やはり少しずつ進行していき、やがてその限界がやってきました。

後編に続きます。


2ヶ月半遅れのプレゼント
猫を叱る時は現行犯で間髪入れずに。というは常識ですが、サン太にはまるで通用しませんでしたね。

まず逃げ足が恐ろしく早いので、つかまえるだけで一苦労。

ラグビーでいうタックルの空振りみたいなやつを何回かやらされます。

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やっとつかまえて、片手で脇、片手でお尻を支え、私の顔の前に人間のお座りの形で持ち上げます。

そして「誰ですか、これやったのは?」とか「サン太~、ダメだよ。」とか言うのですが、絵に描いたようなキョトン 

「何言ってるんだろうこの人は?」「離してほしいんだけど。」「迷惑。」となり、肉球で顔をギューギュー押しのけられます。

ふつうはさ、目を伏せるとかもうちょっシオらしくするものでは?いくら猫でも???

そんなサン太もお届け当日は里親さん宅のソファ下に潜りこんでブルブル震えていました。

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置いて行くのは本当は胸が痛かった。その後も数日間はほぼ引きこもっていたそうです。

でもさすが、その後はみるみるうちに調子にのり、新しい家族になじんでいき、たくさん遊んでもらい、モリモリ食べ、イタズラも再開して元気に暮らしています。

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そしてこの度、晴れて正式に家族の一員になりました。

クリスマスからは2ヶ月半遅れだったけど、名前に込めた願いは叶えられました。

サン太は最高のプレゼントを手にしたね。

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大らかなこのご家族が4人一緒のところを思い出すたび、どうしてか私はいつも楽しくなってニカーッと笑ってしまうのです。

そこに入れてもらったサン太。

うん、ぴったり。

新しい名前はサスケくんです。忍者みたいにすばしっこいから。

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お忙しい中脱走対策も一生懸命工夫してくださいました。

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イギリスで犬についてこんな言葉があります。

「子供が産まれたら犬を飼いなさい。

赤ん坊の時は良き守り手に、幼少期は良き遊び相手となるでしょう。

少年期は良き理解者に、そして青年期になったとき、自らの死をもって命の尊さを教えるでしょう。」

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猫でも共通したところは多いですね。

これから20年間くらいかな。お兄ちゃん2人と3人兄弟のように仲良く、健やかな生涯をおくってくれたらこれ以上うれしいことはありません。

私が祈るまでもありませんが、このブログのお約束だからこれは言わせて。

卒業おめでとう、サン太。ずっとずっと幸せに。

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PEACE TAILS次回の犬猫譲渡会は、3月25日(日)14:00-17:00

いつものCAFE OREOです。

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お引越
まずお詫びから。サン太のお届けの日、私はカメラの持参を忘れました。

もうお迎えが来るのにサン太は私の手をすり抜けて部屋のどこかに隠れ、ちょっと前に無理やりシリンジで給餌したハルがその復讐にキャットタワーのてっぺんにわざわざ登ってから辺り一面に派手に吐いて、呆然としているところにピンポンが鳴ったからです。

でもまあとにかくなんだかんだで命からがら里親さん宅にたどりつきました。

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エントランスまで来てくださったお母さんはおっとりと控えめ、ほっそりしてかわいらしいけれど、お話すると飾らないお人柄で懐の深さも感じられる方です。

小学生の息子さんたち2人は猫のおもちゃをたくさん並べて出迎えてくれました。

でもさすがのやんちゃ坊主サン太も初めての場所はやはり怖いようで、急いでソファの下に潜ってしまい、呼んでも出てきません。

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息子さんたちは本当に心待ちにしてくれていたので、サン太の姿を見たくてソファを覗き込んで、おもちゃで遊びに誘おうとしました。

でもお兄さんはちゃんと気付いて弟さんに伝えました。

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「震えてるよ。」

2人はサン太のそばから離れ、お母さんに「マンガ(だったかな?)の本を読んでいい?」と断わってから並んで読み始めました。

お見合い以来毎日サン太のことを話しながらずっと待っていてくれ、すぐにでもだっこしたい、一緒に遊びたい、まだ小学生の2人がその気持をぐっとこらえて、サン太が少しでも安心できるようにしてくれたのです。

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もちろん最初はどんな猫もそうなること、慣れるにしたがって元気になっていくことを話し、そうしたらたくさん遊んでねとお願いしました。

お兄さんは「1日中でも余裕で遊べる!」と答えてくれました。

そしてお父さん!

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お仕事の都合で後からのご帰宅でしたが、リビングに超がつく笑顔で飛び込んでいらして、バシッと決まったスリーピースのスーツ姿のまま這いつくばってソファの下を覗いたかと思うと「サン太くん、いや、でも待てよ、サン太くんて呼ぶと自分の名前はサン太じゃなくてサン太君だと思っちゃうよなーっ。」とかかわいいことを息子さんたちとワイワイ話してめちゃめちゃ盛り上がっていました。

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その様子はまるで友達同士か兄弟のようで、見ているこちらも笑顔が止まらなくなってしまうのでした。

みんなの表情は、なんて言うんでしょう。それを見たら「もう質問とかお願いとかいいや。」と思ってしまうような笑顔でした。

「もうそれだけでいいや、十分。」って。

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ご家族は最近まで先代の猫ちゃんと暮らしていましたが、急な病気で亡くされています。

お見合いの時、お父さんに「どんな性質(あまえんぼとかツンデレとか)の子が理想ですか?」とお尋ねしたら「元気ならなんでもいいです。」とお答えになりました。

言葉がシンプルなので解釈はいろいろできると思いますが、その「なんでもいい」は「どっちでもいい」とか「どうでもいい」とは違いました。

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私には「健康でさえいてくれたらどんな性格の子でも喜んで受け入れてずっと大事にする」という意味に伝わりました。

例えば赤ちゃんができた夫婦が、最初はいろいろ理想を思うけど、色々な事件や事故や人々の経験を見聞きするにつれ、最終的には「元気で産まれてさえくれたら何もいらない」と思うような、そんなニュアンスで。

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「2番目の子はしあわせ」と言いますね。

家族が先代の子に関して悔やんでいたこと、してやりたかったことをみんなしてもらえて大切に大切にされるから。

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数日後のご報告では、もうご飯も平らげ、ボールで遊び始めているそうです。

もともと大らかな子なので慣れるスピードは早いはず。

お気に入りのおもちゃと一緒に大切に飾られていた先代猫ちゃんの写真にも「よろしく頼むね」と挨拶して来ました。

まずは半月ほどのトライアル期間。結果はもう少し先です。

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プロフィール

lohamakegu

Author:lohamakegu
犬猫の預かりと里親探しボランティアをしています。

現在募集中の子:今はいません。

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